X Marks Destination / The Whip

Manchester出身のバンド。打ち込みも交えつつ暗めのロック、あるいは打ち込みも交えつつとりあえずロック、という、まさにマンチェ風味の横溢する新人です。

マンチェのそれ系といえばどうしても New Order が頭に浮かんでしまいますが、まずは 'Trash' のプロモ。チープめなシーケンスとベースの音色、とりあえずこのコードで引っ張っちゃえ的なところがとてもイギリスです。

New OrderのThe Perfect KissのPVを節電しながら撮っているような雰囲気があります。革ジャンにベースを腰だめで弾いている人はちょっとPeter Hookっぽいです。でもフッキーほどのやさぐれ感はなく、近所のひととかにもきちんと挨拶しちゃいそうで心配です。

虚ろな目でつまらなそうに唄うヴォーカルとギターの人もちょっとバーナードっぽいです。でも彼より歌がうまくて、歌のメロディがきちんとわかるレベルなのはちょっと減点です。

ドラムのお姉さんはちょっとギリアンっぽいです。これで、キーボードを弾いているらしい人がスティーブ似だったらまさにGilian Gilbert - Stephen Morris 夫婦が入れ替わって入っている感じですが、スティーブ(じゃないけど)はほとんど映ってません。

あとこっちは能天気系な 'Sister Siam'

ともあれ、オカズやシーケンスの雰囲気や、あまり深く考えずこのまま楽曲としていっちゃえ、という感じが Power, Corruption and Liesあたりの雰囲気も感じさせます。

その他の曲はちょっと埋め草っぽくて、アルバムとして買うかといわれるとまだ微妙な The Whipでした。