Pop Artificielle / Lb

またまたセニョール・ココナッツことアトムハート氏のアルバム。先月逆リンクからたどって見つけて Buy Now しておいたものが届いた。いろんな曲のカバーアルバム。

全体的に、オルタネイティブでノイズ、アレンジは無調性ギリギリ、リズムも壊れる寸前、スキマも開けた音、しかしかわいくて? ポップでもあるという、実にすばらしい落しどころ。非常にポップな瞬間もあるし、ノイズで構成され破滅した音空間でもありつつ爽やかで清潔感もあるという。人の音で例えるのは難しいが、あえてやるならテイ・トウワ + Mark Stewart + Information Society といったところか。これは冴えまくった名盤に当たった。 

Pop Artificielle

Pop Artificielle

 

ヴォーカルは、ひどくディストーションがかかったヴォコーダーというか、ライナーノーツにはこの人が独自に develop した sortware 処理とか書いてあって本当かそれ。

アタマの、James Brown の Superbad がむちゃくちゃかっこよくてまいる。ほかにも ABC の Be Near Me,Jerous Guy / John Lennon,Ashes to Ashes / David Bowie,Angie / The Rolling Stones とか、ずるい選曲が並ぶ。圧巻は坂本龍一の Thatness and Thereness をやっていること(ただこのトラックはそれほどピンとはこなかった)

相手によるけど、自分と同じ好みの人には必殺のお勧め。この人には、自分のなかでは才人の烙印を押してしまった。