朝のうちに塩釜水産物仲卸市場へ。
仙台の市内中心部からは車で40分ほど。
当地でも気温が急に暖かくなってきて、とても春めいた陽気。
空も海も気持ちがいい。
塩釜水産物仲卸市場は、もちろん当地の海の幸の台所なんだけど、観光客にも楽しく門戸を開いているところだ。
入ってみると、海産物のパレードに、目はたのしくて、鼻は磯の香りでいっぱいで、腹も減ってしまって仕方がない。
気仙沼の牡蠣。でかい。
ここでいますぐ食える。
ひとつ300円。
さっそく開いて、洗って、レモン汁だけかけてもらう。
でかい。
でかいです。
ロールパンや、文庫本や、iPhone 8を食うイメージ。
隣のおじさんはほぼ丸呑みにしていた。
僕はすこしずつ、はむはむ、しゃきしゃき食べていたら、これ1個でそこそこ空腹がおさまっちゃったぐらい。
この塩釜水産物仲卸市場には、自分で市場で海産物をどんどん買ってきて、それを必要に応じて自分で炙り、あとはご飯セットで好きなように丼にして食べてね、という「マイ海鮮丼コーナー」というDIYサポートがある。
これは大変魅力的なのだが、そこそこの人数と実行力・企画力で行かないと、ひたすら「一種類オンリー丼」をもくもく食べる羽目になりそう。ホヤ丼とか青柳丼とかね。4人ぐらいで襲撃することを、ちかぢか検討してみたい。
なので、今日は同じ屋根の下にある海鮮丼屋さんへ。
「おすすめ4種丼」とかも美味そうだったが、2,000円の「いちばんいい感じにいろいろはいってそう丼」を注文。名前は忘れてしまった…
写真右上にあるのは「ぎばさ」という海藻を細かく刻んだ「ぎばさとろろ」というもの。まさにネバネバ系。
海鮮丼って、食べはじめは、「次はマグロにしよっかな、それとも海老にしよっかな」という、まだアンサンブルがそれほどでもない、グループワークでまず自己紹介したばかりの少しぎこちないような空気感から入ります。その状態で「ぎばさとろろ」を投入してもいいんですが、最終局面の、メシや醤油やワサビ、そして海の幸たちが混じり合って世界観が見えてきた! ってあたりで、ライブ会場のオーディエンスの盛り上がりがついにバンドと一体化した! って感じで入れるのが最高です。