「アジリティを引き出すためのインプロビゼーション・ワークショップ」というイベントに参加しました。
会場は、渋谷の株式会社ミクシィで、ぶっちゃけ僕の勤務先です。オフィスの7Fにコラボレーション・ルームとかセミナー・ルームがあり、いろんな勉強会やセミナー、イベントにお貸し出ししてます。
会社でのそういったイベントや交わりを進めるのも僕の仕事の一環なので、何かやりたいな! というかたは、ぜひお気軽にご相談ください。
で、この手のスクラム・アジャイル系のイベントは、うちのCSPOのHさんに誘致・実行などいろいろお願いしてたんですが、この「インプロビゼーション・ワークショップ」は一体何やるんだろう? と特に興味深々で、前日に参加人数の空きがひとつあったので、単なる「見学」じゃなく「参加者」としてお邪魔させていただくことにしました。
参加してみると、これが結構忙しくて、また基本的にプレゼンとかそういうのなしで、参加者と先生との「人の成すもの」で進めていくワークショップだったため、写真はナシです。講師は東京学芸大学芸術・スポーツ科学系音楽・演劇講座演劇分野准教授の高尾隆先生。また、先生のゼミから、演劇を学んでいる学生さんが十数名いらしていました。
「しごとにつなげる」視点からいえば、アイスブレイクや、自由な発想・創発に導く外発を伸ばす。ってことになるとおもいます。
「むかしむかしXXX」
「毎日毎日XXX」
「しかしある日XXX」
「そのせいでXXX」
「そしてとうとうXXX」
「それからというものXXX」
「このお話の教訓はXXX」
というテンプレートをもとに、二人一組でどんどんお話をつないでいく。詰まったら気軽にリセット。というロールプレイ/ワークショップをしてみると、「いかに相手にうまいことボールを渡す・持たせる」のが大事かわかります。
あと凝りすぎない。凝りすぎると相手がつなげない。みんな凝りすぎたものは期待してない。ネタはシンプルでいい。
仕事において、相手にボールを渡せる人重要。つまりこれって、「クリエイティブな人」だけじゃなく「クリエイティブな環境をつくれる人」も重要ってこと。うんうん。まったくそう思います。
次は、なにかボールみたいなものが目の前にあると空想します。そのボールを両手で持ちます。で、それを2人組で交互に渡しっこします。渡す前にボールを変形とかしてもOKです。むしろしてください。ボールをホットケーキにしてみたり、おせんべいにしてみたり、スイカに見立てて二つに包丁で切ってから渡したり。あと凝りすぎない。凝りすぎると相手がつなげない。それよりも相手が受け取ってつなげること重要。
その次は「私は木です」というワークショップ。
ここにあるものが近いのかな. http://improkinawa.ti-da.net/e3378911.html
3人組ぐらいで、
まずひとりが、両手を高く上げるなどして「私は木です」
次のひとりは自分でネタを考えて、「私はお猿さんです」と、木の右腕にぶらさがるなどします。
さらに次のひとも、たとえば「私は木の実です」と、木の左腕にくっついたり。
組のみんなでフォーメーションを構成したら、最初の人(この場合は木)が、残るひとを指名し、ほかはばらけます。「お猿さん残し!」だったら、木にぶらさがった形のままのお猿さん役を残します。
で、さらに、そのお猿さんにからんでいきます。「私はバナナ!」とか。
の、くりかえし。
これを繰り返していくと、フロー状態と呼ばれるものになります。
いわゆる「ノッてきた」状態。
ランナーズ・ハイとかプログラマーズ・ハイ的な? 集団でフロー状態に入ると、アイディア創発が活性化します。そんな状態を知り、かつブートするためのインプロビゼーション。
とかとか。
かなり面白かったです。
大学時代の学生会館での演劇練習とかそんな感じの時間を過ごせました。
また、さすがに「インプロやりますよ」って銘打ったワークショップだったので、割とみんなノって朗々と体を動かしたり演技したり声を上げたりしてました。
インプロビゼーションはimprovisation. つまり「予測(provision)」に「しない・反対(im)」がくっついてる、反対の発想なんだよと。
インプロ演奏にVJでついていくようなのは個人的に前からやってますが、振り返ってみると割と息の合った予定調和な、昭和40年代的にいう「ハプニング」の方向ではないのかもなあとか。
DevLOVEの一環としてはかなり異色のワークショップだったと思いますが、こういうのも包含してどんどんやってくのがDevLOVEの懐のひろいところですね。うちも懐ひろくありたいと思います。
本番前、ひろきさんと「今日はインプロですかー」みたいな話をしていて、
そういえば、ひろき監督きょろちゃん撮影、あまやんアシスタントで、謎のドキュメンタリーにインプロ出演したことを思い出しました。