十数年ぶりにちゃんと聴いた。ジャン・ミッシェル・ジャールの2枚目。
ジャン・ミッシェル・ジャールというと、冨田勲とかウォルター(ウエンディ)・カルロスとか喜太郎といった、シンセサイザーを使った情景音楽の第一世代。しかしこの人はフランス人というかラテン系だけあって、いま聴いてもテクノだし、シーケンサーが織りなすミニマル・ミュージックのなかにタメとかスゥイングがあって、ベンダーというかポルタメントの具合はどこかファンクですらある。
捨て曲のない一枚だが、 とくに有名なのが4曲目のEquinoxe, Pt. 4(というかレコード/CDの頭から尻までパート1〜パート8が入ってるだけなんだけど)。むかしの宇宙人モノのテレビドキュメント番組の、UFOが出てくるシーンで必ずかかっていた定番曲がこれ。
それはもう、人食いザメの背びれが映ったらジョーズのテーマ、走るボクサーが映ったらロッキーのテーマ、水曜スペシャルの探検隊シリーズが映ってもロッキーのテーマ。というぐらいの刷り込み度で、聴けば「ああこのUFOの曲か」と思うかたも多いのではないだろうか。
で、最後のPart 8は、なんかマヌケな場末の暗い遊園地みたいな曲。彼のアルバムってなぜかいつもこうなんですよね。フランス人はよくわからない。