もどる途中、バイパスの上にある浜田市世界こども美術館が以前から気になったので、あとでひとりでいってみた。
「こども美術館」とはいうけれど、おとなの鑑賞に耐えるなかなかいいところだよと聞かされていたとおり、結構すばらしい。
ちょうど「しりとり美術展」という催しをやっていて、題名がしりとりになるように並べた絵画作品、その題名の一部は○○○というふうに隠されていて、それを大人もこどもも答案用紙に鉛筆で埋めながら、推理していって遊びつつみていくことができる。
すでに夕方ちかく、館内にはだれもいなくて、展示員のちょっと乙なおねえさんにいろいろ教えてもらいながら一緒にぐるぐるまわる。
さらに、ひらがな人文字と、それで始まる名前のモノを描いた安野光雅の一連の作品。細かい仕込みやネタも細かく、センスはあっさりした和風の良さと、欧州的なウィットと、ゲーデル・エッシャー・バッハ的な hack mind にあふれていて、あいかわらず素晴らしい。
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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安野光雅は津和野のひとで、つまり島根人だ。正月にいった津和野にある安野光雅美術館もなかなか素晴らしいのでおすすめ。
2Fはこどもたちが段ボールの家を造ってあそんだりできるようになっている。窓からみえる浜田漁港の景色がすてきだ。
ほかにもモダンアートなどいろいろあって、すっかり堪能。
今回興味を持った、ぐっときた作家は
どきどきわくわくむらむらする嬉しい気分で美術館を出た。こういう気分は絵や造形物や音楽を見たり聞いたり創ったりしたときのみ得られるもので、とてもいい。