Ian Curtisの未亡人が綴る、イアンとの出会いからイアンの自殺までに至る手記。Joy Divisionの暗い音楽や歌の世界とはまたちがう、手で触れられるほどそこにある不幸がひたすら綴られている。不幸とドラッグと不信と不器用な優しさだけの一冊。
イアンがてんかんで悩んでいたこと、彼のまさにてんかんのようなステージでのダンスは、その裏返しなのか、表なのか、といった面も知ることができる。
巻末に全歌詞の掲載あり。組版がいまいちで読みづらいうえに、読んでも鬱々とするだけなので、JD好きのかた以外には薦めがたい。JDファン以外が手をだす本とも思えないが。

タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン
- 作者: デボラカーティス,Ian Curtis,小野良造
- 出版社/メーカー: 蒼氷社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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