かといって、自力で勝手に探して引いてきてどうこう、というほどは度胸も知識もない。
ただ UCG 読んでいて頭をガツンとやられたのは、156 スポーツワゴンは、わざわざセダンの後発でワゴンボディのを出したくせに、
セダンよりもむしろトランクの積載容積が少ない
という、ラテン車のヘンテコな仕様をいろいろ知っているつもりのおれでも、はるかに想像を超えたスペックであった。
完璧に、カッコしか狙ってない、こいつら。
頭ががぁぁんとやられ、周りの会話や音が消え、おれは衝撃にうちのめされた。
これは、宇宙一、サイコーなクルマだ!
イタリア人全員をバットでぶっとばしたいぐらいの感動に、身も心もやられてしまった。お前ら、全員、バカですか? (最高の褒め言葉のつもり
というかこのクルマは、「カッコばっかで鉛筆がちっとも入りやしない筆箱」そのものであって、それを考えると、おれは小学低学年のころからちっとも進歩していないといえるし、
逆にガキ用に売られている、ギミックだらけの飛び出す2段ペンシルケースの類にも、イタリアンデザインの魂とミラノの熱い風(かぜ)がこめられているといえるだろう。