元クラフトワークのカール・バルトス様のソロ・プロジェクトの 2nd である。
この前のアルバム(の1曲目)は実によかった, Computer World ごろのクラフトワークを見事にレストア(?)したというか, 「あぁ、ああいうの、もう一個聴きたい」という向きにはまさにぴったりの「もう一個」だったのである.
で, これなんだけど, CD を突っ込んでいきなり多重ヴォコーダーがソングタイトルをコーラスしあげ, おっきたきた, と思ったら,
な, な,
なななんと,
ギ、ギターバンドなんである.
それも生半可なやつじゃない, イギリス系の爽やかギターバンド, 青春の素晴らしさ, 友情, いっしょに過ごしたカレッジ・ライフはあの木漏れ陽のした って感じ, もうビリー・マッケンジーとビートルズとブライアン・ウイルソンを足して割って初期のエル・レーベルに移籍させたようなすがすがしさである.
アルバム2曲目も実にアルバムの2曲目感強いナンバーで, 歌詞も結構さわやかというか恥ずかしいというか童貞にしか書けなそうな感じ, というか曲もコードも歌詞もアレンジもアルバム構成も、とにかくイギリス系爽やかギターバンドの本道を一直線だ。
バルトス先生、声も青年、若々しい。って見てみたら、今年で45歳だという。
しかも、カンペキに生ギターバンドにしか聞こえないんだけど、ギター一本をサンプリングして、あとはグリスからチョーキング音まで、完璧に打ち込みとのことである.
とにかく、聴いてみることだ。 聴いてみないと、ここに書いてあることは、信じられないだろう。
もちろん、フツーの爽やかギターバンドだと勘違いして買った人には、 なにも気づかず、まったく満足していただけるだろう。
とにかくびっくし。
そういえば、前のときは Electrik Music だった気が…