ラスト サムライ

これはもうトム先生の異世界のお話というしかないもので、これでいいのだろう。

とはいえ、無かった一本みたいな位置づけになってるのは、ネイティブ・アメリカンとの戦い (むしろ「インディアン征伐」だね) に心の傷を… という伏線がいまの感覚だともはやなんだかなぁ、無かったことにしておこうか… ということだろうか。

15時17分、パリ行き

思っていたよりもベタにノンフィクション・ドキュメンタリー映画だった。

ストーリーや作劇、盛り上がりよりも、ノンフィクションであることを重視したのだろう。出演者も本人たちだし、これで正解だろう。実際に事件に対処した勇気ある若者たちに、ヘタに味付けされた盛り上げお芝居を演じさせる映画だったら、ただただイタイだけの敬意ないものになってしまっただろう。

15時17分、パリ行き(字幕版)

15時17分、パリ行き(字幕版)

  • アンソニー・サドラー
Amazon

映画大好きポンポさん

いろいろ雑なところはあるかなとは思ったが、お話・映画・エンタメとしてまとまっていたし、映画はエンタメとしてまとめないと! という映画なので、これで正解ブレがない。この映画自体もちゃんと90分でまとまっていた。

千年女優

今敏監督の名作とされているものを過去に向かって追っかける意味で観た。 現実と劇の混乱、今と過去の混乱、アングルや動きなど、確かにこの監督はこういうものが好きで上手で、いまでも活躍されていたら我々はもっと凄いものを観劇できていたかも、と惜しむ気持ちになった。

ただ、パプリカという凄いものを観た上でのさかのぼりなので、確認できた。という気持ちや姿勢で終わってしまった。ちょっともったいないし申し訳ない。当時リアルタイムで観ることができていたら、もっと感銘があったんだろうなあ。

インターンシップ

Amazon Primeで鑑賞。

ストーリーは想像どおりでそのまんま、ベタでいい。 ただこれを「ベタの勝利」とまで言えるかというと… 悪くはないけど、標準ベタ映画かなあ。 国際線のヒコーキで座席で何かひまつぶしに観たいときにちょうどよさそう。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

攻めてて良かった!
途中少しダレたけど、狂気と愛と色彩とスピード。筒井康隆・今敏のパプリカの対偶。

いわゆるマルチバースは米国映画産業のしょうもないコンテンツ量産機構としか思ってないが、この映画でのそれは、まぁそういうことでいいじゃん、マルチバースいっとけばDQNアメリカ人も観にくるし。というB級SFのお約束大道具に過ぎない雑さで、ここはそうね、そんなもんでいいですよ。なんなら我々アジア系文化には輪廻転生って概念がある。黒いベーグルのかなたにも輪廻転生、いや虚無やリンボを感じる。力作。