発売前から事前予約してあったので、発売日にすぐ届いた。
十代からシンセいじってきた五十代の男にとっては、新発見のかたまり! という内容ではないが、いりいろ懐かしく、また温故知新的なところは愛おしく、とても楽しんだ。
おかげで、久しぶりにBamboo Musicを聴いた。
情念のProphet 5が冴える名作だなあ。
発売前から事前予約してあったので、発売日にすぐ届いた。
十代からシンセいじってきた五十代の男にとっては、新発見のかたまり! という内容ではないが、いりいろ懐かしく、また温故知新的なところは愛おしく、とても楽しんだ。
おかげで、久しぶりにBamboo Musicを聴いた。
情念のProphet 5が冴える名作だなあ。
M&AしてPMIを根気強く遂行して…
一般の暮らしでいうと、(打算的に?) 恋して結婚して、共同生活が始まって、よい未来を目指して一緒にがんばっていくつもりだったっけど、そもそも「よい」って何? 未来ってなに? そもそも未来への興味とか意味とかすら合ってるっけ俺たち? という根気強い流れ。
流れの中にいると忙殺され泳ぐことに精一杯で、原理原則やメタが頭からつい消えてしまうが、ひとつの見方に過ぎないかもしれないけど、ひとつこういう羅針盤に向き合うのも良いことだ。自宅で森をみながら、オフィスで富士山をみながら、合計3時間ほどで読了した。そのあと、再度咀嚼して、まわりの大中小を2時間ほどで整理できた。
238ページと大著ではないので、スッキリ読める。
各種スパイスで四川風麻婆豆腐つくるのが得意な息子さん。
スパイスカレーの本を買ってきた。
これが無茶苦茶面白そう。
ぱっと作りたいというレシピ本ではなくて、基本要素の組み合わせと工程、そしてスパイスの組み合わせ爆発をどう泳いでいくかというロジックとメソッドの本。オライリーのような知的わくわくに加え、楽しんで書かれている素晴らしい筆致、エディトリアルデザインも大変素敵で心地よい。
「ミニマル・チキンカレーを作ろう」は、つまりHello, Worldだね!
読んでいると、アナログシンセの音作りやエフェクターの組み合わせに似た楽しげを感じて、プログラミング-作曲-編曲-料理あたりは頭のなかではつながっていることだと改めておもう。最近仕事でちょっとハーブなどに関わっていることもある。
ぐっとくるページをいくつか紹介しようと思ったが、うっかりすると全ページ見せてしまいそうなのでこれはと思ったら一冊かっちゃえ。
スハ?イスカレーを作る-自分好みのカレーが作れるメソッド&テクニック-
いわゆる「ディズニーのバイト本」。いっぱい売れて、読まれたおかげでアンチもいるが、この本は、これはこれでいいのでは。
ただ、ホスピタリティって極論すると「育ちの問題」なので、ある一定以上素質がある人にはいいが、そうでもない場合は難しいよね。
9割がバイトでも最高の感動が生まれる ディズニーのホスピタリティ 9割がバイトでもディズニーシリーズ (中経出版)
西海岸のとあるITベンチャーの経営陣たちがどうもうまくまとまっていない。そんなところに着任した、経験豊かなCEO。彼女はチームをどうまとめていくか。そんなフィクションと、まとめの最終章から成る一冊。
紆余曲折やカタルシスもあるビジネス・ストーリーとして大変読みやすく、あっという間に読めてしまう。どうしても時間がない場合は最後の章だけ読むのもいいだろう。個人的にはこのへんがなるほどポイント。
とはいえ、雇用も転職も、なんといっても馘首にも自由度がある米国でのお話であること。次に、チームビルディングする対象が経営陣たちであること。つまり、良くも悪くもある程度の質を持っている人たちを部下に構えたケース。ここは割り引いて読まないといけないね。
この本にある「機能不全のモデル」の分解。
すぐ読めておすすめの一冊。
Kindle Unlimitedにあったので読んでみた本。
著者はニッポン放送のアナウンサーらしい。ご自身いわくコミュ障だった自分が、それを克服してトーク上手で食っていけるに至ったノウハウをトーク的に書き下ろしたもの。実際これはニコ生の書きおろしらしい。
自分も人見知り出身だが、この本の内容はごくごく基礎的なもので、ぱらぱらスキップしていったら10分ほどで完了してしまった。こんな風に、テレビのザッピングのように書籍に触れられるのもKindle Unlimitedの読み放題のメリットだ。
Kindle Unlimitedサービスが始まったので、いくつか選んで読んでみた本のひとつ。
眞鍋かをりという、明るく芯の強いおねーさんが思いつきで世界あれこれ行ってみた体験記。さっとすっきり読めて、何も残らない(エンタメとして重要)、まさにKindle Unlimitedにぴったりの一冊。
Kindle Unlimitedサービスが始まったとき、それを紹介する記事の中で「目玉コンテンツ」扱いで紹介されていた一作。もちろん僕も持っていて自宅に帰れば読めるが、何も考えずクリックして、一気に読破。
何回読んでも、何回読んでも、おもしろい。驚くべき発見があり、その謎解きに多くの人が取り組み、迷い、それを解きほぐしていく。ハードSFの金字塔であり、これもまた、群像プロジェクトX的なエンターテインメントだ。ラストシーンの感動たるや、いまだにこれを超えるものにはそう出会えていない。
シン・ゴジラを観て、恋愛だのワーだのキャーだのに依存しないドラマに目覚めた人にはぜひ一読をお勧めする。あなたの豊かな人生のための、必読ベスト5ぐらいには入る名作だ。
バイコヌールといえば、ソ連・ロシアの宇宙開発の中枢。
アメリカでいえばヒューストン宇宙基地みたいなもの。
が、いまや朽ち果てて、同じく志半ばでソ連崩壊も伴って頓挫した (とはいえ無人飛行でなら一応宇宙には出て戻ってきている) ソ連版スペースシャトル ブランの躯体を納め、静かに眠っている。
そんなバイコヌール宇宙基地を写真でルポルタージュした一冊。
僕はKindle版を特売300円セールの時に買ったので、大変オトクに購入できた。
とはいえ、これは「写真集」なので、大判の紙の本で鑑賞したほうが明らかにいいものだった。
試作機、ロシア、ソ連、廃墟、といった辺りが好きな方にはおすすめ。
椿姫 彩菜の自伝的なやーつ。
彼女が書いている「男子校」は、僕が小中高と12年通った学校だ。つまりこの人は僕の学校の後輩。
子どものころから心と体の性の不一致に苦しんでいた彼女は、この男子校では理解ある仲間に恵まれて… というあらすじは以前から(リアルにも)聞いていた。
あの学校がいちばん理解者に恵まれていて幸せだったという話は、卒業生の一人として「まぁ、そうだろうなぁ…」と思うし、同輩みな同様の感想だ。いまでこそLGBTとかダイバーシティというキーワードで採り上げられるようになってきたものごとは、自由なあの学校に通った仲間なら「いまさら」すぎる体感だし、わざわざ課題として扱わなければならない現状は、都会育ちの人間にとっての部落差別云々同様、ダサすぎる。
ただ、暁星を出て大学に入ったら差別に直面して辛かった、という話は、実際に読んでみると、大学(青学)が差別的でダサいというより、男子校から初めてリアル女子たちが息づくコミュニティに入ってみて、リアルは想定外にリアルだった、という感じのことであった。とはいえ、ダイバーシティの薄い人間クラスタに一定のダサさがあるのは間違いない。
彼女は学業でも優等生だったと聞いていたが、本の文章は割とアメブロ的だった。ここはTPOというやつかもしれない。でも、冒頭、さまざまなこれまでの軋轢を乗り越えて、「ママ」に「女の子としての名前をください」と訴える話は、深く重みがある。
このひとのことを思い出して本を読んだきっかけ。
話の舞台の一部でもあり、母校でもある九段の暁星学園では、昨年に歴史ある講堂の取り壊し記念式典があって、僕のところにも案内状が来ていた。(よりによってFBMと同じ日程だったので行けなかった。フランス文化の色濃い暁星のOBを集めるイベントがFrench Blue Meetingと重なるのはちょっと避けてみてもいいんじゃないかとは思った)
案内状には「私と音楽」「私と映画」「私と歌舞伎」「私とコメディ」みたいな各種テーマで、各界卒業生たちの講演予定が並んでいたのだが、たしか最後の講演が「私と暁星」で、それが椿姫彩菜のトークになっていた。
創立以来128年の男子校の、78年の歴史を持つ講堂の記念式典というオフィシャルな催しで、締めのトリに彼女をきちんともってくる母校とOBたちの懐というか心意気に、あぁ、僕はいい学校を出たんだなぁと改めて感激した。
なんといっても、男子校の式典において、彼女は紅一点だしね。
わたし、男子校出身です。Comic (本当の声。Bookmark!)