Twelve Versions of Ceremony - A New Order Tribute

New Orderのデビュー・シングルであるCeremonyを、よってたかってカバーしたコンピレーション・アルバム。いうなれば「Ceremony甲子園」である。

CeremonyをNew Orderの曲と言っていいのかというと、ご存知のとおりこれはNew Orderの前身Joy Divisionの最終最期の曲のひとつであって、クレジットにはIan Curtisの名前もある。

Ceremonyは、Ianの死後発売されたJoy DivisionのアルバムStillの2枚目に収められている, バーミンガム大学でのライブの一曲目でもある。この曲はここではじめて公開され、そしてJDの演奏や活動としてもこれが最後のものとなり、Ianは2週間後に自ら縊死して人生を閉じることになる。で、残されたメンバーがNew Orderとして再起動したそのファースト・シングルともなったわけだ。

そんなStill所収のCeremonyは、深夜未明に暁光を感じるような、太宰治「右大臣実朝」から「平家は滅びるが故に明るい」的な、鬼気迫る明るさをもつ、シンプルながら麻薬的な習慣性をもつ一曲。これはそんなCeremonyのカバーが12曲はいった、お買い得? な一枚。

Christian Webb, Adam KnowlesによるM1は、スタンダードな仕上げで、順当でよい。あとは、ガール・ポップ風味とか、8bitチップチューンなものとか、いろいろ。まあ、詰め合わせなので、Joy Divisionへのご祝儀、Ianにお線香をあげるつもりで手配するのがいいだろう。www.amazon.co.jpからmp3ダウンロードアルバムでも売っているので、さくっと入手できる。

Radioheadも先日、Radiohead's 20 Best Covers Songsという無料ダウンロードもできるアルバムでCeremonyをカバーしてたけど、これもまあまあ悪くはないよ。