月に囚われた男

なるほど、こういう映画なのか!

月面への長期出張派遣となり、一人で住んで働き続ける男。喋るロボットが唯一の友達。時差で届く家族とのビデオレターだけを楽しみに、まったりと、少しさびしく過ごし続ける男に、少しずつ異変が現れる…

主人公はサム・ロックウェル。ほとんど彼一人の演技による映画。彼の演技力により成立している一本だ。そしてそれはかなり成功している。このひとは「ギャラクシー・クエスト」の、チョイ役(の、役)でも相当良かったですね。

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彼の親友? の喋るロボットの声は、ケヴィン・スペイシー。声だけの出演、しかもロボットの声という、感情があるようでないようであるようで、しかしとても重要な役、というこの映画の大事な要を押さえている。

監督はダンカン・ジョーンズ。デヴィッド・ボウイの息子さんですね。

この映画のさらにいいところが、ちょっと一昔前のSF映画の雰囲気を十二分に味あわせてくれるところ。2001年宇宙の旅へのオマージュもそこかしこに出てくる。地味だけど、ちょっとした隠れ名作。みなさんもぜひ。