ディア・ドクター

「蛇イチゴ」「ゆれる」の西川美和監督の最新作。やっと観れた。 

ディア・ドクター

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話のアイディアそのものは割とシンプルなんだけど、それを観ていて全然あきさせない。笑福亭鶴瓶、八千草薫、香川照之、瑛太、みんな演技の巧いこと。さらに鶴瓶を支える余貴美子がほんとに巧い。脚本上「演技をする演技」もしばしば出てくるから「いい役者さんの巧い役者っぷり」をとことん堪能できる。あのシーンが良かったなあ、というような話をしだすとキリがないしネタバレになるので省略する。

「蛇イチゴ」「ゆれる」両方ともほんとに素晴らしい映画、まさに映画らしい映画で、僕は西川監督のファンだ。まだ35ぐらいだと思うので、こういう才人が社会的な評価としても成功していっているのを見るのはうれしいことだ。

(ラス前の電車が横切るシーンは、西川作品を見てきた人なら「あ、そうなるかな」とつい思わせるもので、あれは「ジョン・ウーのハト」みたく、監督からファンへのくすぐりかもしれない)

当初は上映館も少なかったのだが、徐々に拡大してきていて、仕事後のレイトショーとか、ショッピングモールで買い物・食事と合わせて観るといったこともしやすくなってきた。
夏休みシーズン、ぜひ機会を見つけて観てみていただきたい。
観てみてはどうでしょうか。観ろ。