失楽園

役者みんな巧い。主人公と同年代になってから観てよかった。人生がまだ薄いころに観ても台無しだっただろう。吉行淳之介や太宰文学と地続きのものとして観賞した。
ラストシーンまではポリアモリーな気分で、うんうん、と観ていたのだが、それだけに、滑稽な悲喜劇として固形化される結末に、常識良識の高密度な同調圧力すら感じて、とても切なかった。

失楽園

失楽園

  • 役所広司
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