Blue Potential / Jeff Mills

フランスにある太古の水道の遺跡のまえで、深夜に繰り広げられる、鬼才DJ Jeff Millsと、モンペリエ国立管弦楽団とのコラボ。つまり、ジェフ・ミルズが、フル・オーケストラを従えてやったライブ。

ジェフ・ミルズ ライヴ-ブルー・ポテンシャル [DVD]

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Blue Potential - Live with Montpelier Philharmonic Orchestra

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まさか人間集団のフルオケを回したりテクニクスSL-1200に載せたりA-Bフェーダーでカマしたりするわけにはいかず、Jeff Millsは、コンダクターのブースで、ミックス・コンソールとRoland TR-909だけをほぼ武器に、勝負している。

場所がかっこいいのもあるし、アートというか前衛に攻撃をしかけようという意気がすばらしい。モンペリエ国立管弦楽団も、アラン・アルティノグリュという指揮者とかとてもいい感じ。なにしろオーケストラ・ヒットとか、ほんとにオーケストラのヒットですから。

また、DJだけあって、ループ系の曲が多いミルズのレパートリーを生オーケストラでやると、まさに「ミニマル・ミュージック」の祖先に帰っている感じもあって、つまりフィリップ・グラスとか古き良き現代音楽のテイストもしてくるという。
The Bells とか演奏してるのをみると、キターとおもいつつ、なんか大変そうだなとも思いますが。
とにかく、紹介ページに動画のさわりがあるのでお前ら見てみなさい。ちょっと涙ぐんでしまうレベルのかっこよさです。

実験とは未知の領域に略奪を仕掛けることであり、その略奪のあとで、初めてはっきり理解されるものである。
前衛とは文字通り最前線に進出することである。
(アンドレ・ブルトン…だっけ?)