横浜そごう。「はいはいアートですね」的な展示は特にどうでもよかったので略
BOOK TV
台上に、4ページほどからなる「本」が置いてある。
「本」のページは、白い樹脂でできた板で、ドラえもんのまんがのコマ割りと背景、フキダシの枠とかだけが描いてある。
いま「本」の何ページめが開いているか、BOOK TV「システム」は検知することができる。
台の上方には、下を狙ってプロジェクタがついている。つまり「本」の「ページ」に映像を投射するプロジェクタだ。そこから、ページを開いていくにつれ、ひとコマずつ、順を追って、登場人物と、せりふ、そして時には効果音が現れる。
これらの映写内容は、コマ漫画というか紙芝居の範疇で動きながらも、時にはその枠からはみだし、たとえばしずかちゃんが隣のコマにそのまま歩いて移動していったりする。
シンプルなデザイン、シンプルなアイディア、見てさわって理解できる仕掛け、微妙にロストフューチャーなテクノロジ、なかなかしびれる一品。すばらしい。
定規
ステッドラーの製図定規のパロディ。ドラえもんの登場人物をていねいに定規のテンプレートにあてはめている。作品への愛が感じられる。ロゴもちゃんとステッドラーのパクリになっている。これもなかなかいい。
(4次元タイムマシンシミュレータ?)
高橋みのるという人の作品。これはすんばらしい。
すべて木でできた動くおもちゃというか、全長 2m ほどのもので、そのコースに沿って、山あり谷ありのサインカーブを描いて枕木状のものが並べられ、それらはコースの基底部を貫通する木製シャフトに取り付けられた多数のカムのうえに一つずつ乗っていて、シャフトをぐるぐるまわすと、コースの位相θがどんどん流れていって緩やかなサインカーブの蠕動をおこす、そのうえにタイムマシンに乗るドラえもん、のび太、しずか…のこれまた木でできた人形を載せると彼らはなめらかにぐにゃぐにゃと異次元のかなたへ飛んでいく、
いやこれは字では伝えられない、ヒマだったら見てみてほしい。見なさい。見ろ。
この人のこの手の作品を、もっと大がかりにした感じかしら。