振り子式

訳あって徹夜明けなのであるが、却って午前の首都高が心地好い。
環状線のカーブをひらひらと曲がるときの身のこなしも、振り子式電車テイストというか、中央本線を疾駆する国鉄381系の味わいでぐうである。

もっとも、こういうのがオイシイというのは、車輪の足下に緑の玉が付いているとウレシイ、とかな人種だけのことで、やっぱりリアタイヤのフェンダーから指一本のすきまをのぞくとそこには黄色いコニの棒が見えているべしとか、パツパツに締めた足元に青いビルシュタインの倒立が見えていないと侠に有らず、という健康的な男子の感覚にあてはめれば、ヘンかもしれない。