メタモにTangerine Dreamを見に行った興奮やら脱力から一週間、持ち直してまいりました。すこし時間さかのぼってまとめます。
仲間たちはメタモいくときは、Uさんの修善寺の別荘にいつも集合し、呑んだりシンセいじったりして英気を養うらしく、今年は僕も初参加。金曜の夜に友人たちを拾って伊豆へと南下。なぜか沼津から山を越えるルートで修善寺に着くと、着々と仲間が集合してきました。
みなかれこれ二十年以上の付き合いなので、気も使わずたのしい。
うっかり気づくと朝の6時、赤霧島を一本空けてしまい、翌日というか翌朝というか2〜3時間後に、僕にしてはめずらしく、二日酔いで頭と腹の塩梅がひどいことに。
夕方ぐらいから、MさんのゴルフGTI, Uさんのプント・アバルト, 私のC5ブレークで出撃。今日はかように独・伊・仏の組み合わせだが、そういえばうちらの音楽仲間は、トヨタ率とかよりもシトロエン率のほうが高いことが多いという、感性で生きる人間なら当たり前だろうと思いつつも不思議なシンクロニシティになっている。
修善寺サイクルスポーツセンターは、早くもとっぷりと暮れ、3つの会場の連絡も悪く、その間は山道だの茂みだの、まるで泥沼のベトコン掃討戦のような状況を呈している。
最初にみたのは体育館の半分をフロアーにしたLunar Stageで、Kihira Naokiというひとの DJ.良いんですよ。ただPAが音がまわっちゃってあんま良くないのと、けっこう広いフロアーに、まだ人も少ないし雰囲気もアガってないのでちょっと気の毒。
次はBill Laswell presents Method of Defiance (Solar Stage, 19:40-20:50).
ビル・ラズウェルというと、えっとまあ説明するのめんどくさいや、でも30代以上の、オルタナティブな感性と音を人生の伴侶にしてきた向きなら少なからずおつきあいはある人。イントロの、ハモンドとミニモーグのファンクな演奏は、あまり良くないPAをおしてなお、やっぱりこれらは表現楽器として素晴らしいなあと思ったのだが、以降ずっと黒めのラップばっかで、すまん、飽きたので移動。
奥のPlanet StageではNujabes ft. Uyama Hiroto (19:00-20:30)
けっこう良い感じなんだけど。早くも疲れちゃったので、奥のテント山に登って、山頂から見下ろす感じでのんびりと観る。
そのあとのEYE (Planet Stage, 20:30-22:30) って、ボアダムスってことは、いわゆる当時の山塚アイなの?
そのあとのSolar StageのTangerine Dreamはもう書いたので略
そのあとのPrefuse 73 (Solar Stage, 24:00-25:00) も観ようと思ってたんだけど、なんかいろいろ疲れちゃった。スタンドの草むらでちょびっと寝る。
で、仕上げに話のタネに、と思って行ったLunar StageのAfrika BamBaataa (24:30-26:30) が実によかった!
アフリカ・バンバータというと、クラフトワークのヨーロッパ特急をパクってニコニコしてたらデュッセルドルフから訴えられて、お金払ってクレジット入れて勘弁してもらったという、テクノの歴史のテストには必ず出る著名エピソードがまず頭にうかび、さすがクリング・クラング・スタジオの名前の由来はゼニや! 銭金がチャリンチャリン鳴る音なんや! という話なのだが、ミニマルでテクノでファンクで、実によかった! まさに名実ともにヒップホップの元祖。ファンクって結局マヌケをかっこよさに昇華させることだと思ってるのだが、音もビートもビデオもまさにこれそのもの! ステージからのダンサーのアゲっぷりも満足。とはいえ、あまり遅くならないうちに、25時すぎには現場を離れる。みんな年だしね…
翌日は、昼前に別荘を辞し、3人組でハードオフ富士店で変な中古シンセなど冷やかしつつ、富士宮へ。ここは、神社の近くにやきそば屋の屋台が若干集まったポータル的な区画がある。
塩味系の一皿と、いわゆる富士宮やきそば系を二皿。
で、この町にはさらに数多くの、パンフレットをもらった限りでも100店以上のやきそば屋があるのだが、こうなるといったいどうしていいのか判らない。
地図をみつつローラー作戦を行い、とりあえず仕上げ的に店に入ったのだが、うーん、ちょっとフツーだな… というものだった。というか、その店に入って、すでに注文してしまってから気づいたのだが、要はmixiで富士宮やきそば系のコミュを探して、その中をあされば、実にそれっぽい情報が(町内会配布のパンフには載ってない名店らしきものも含め)いくらでもあったのだ。ううむ。悔やんでも悔やみきれない。
結局午後6時ごろまで富士宮でぶらぶら。
帰りは途中まで東名の渋滞を楽しみつつ、246に降りてハードオフ秦野渋沢店で変な中古シンセなど冷やかしつつ、なぜかうっかり、Sony CPJ-100という変なプロジェクタだの、Roland MC-303だのを手にしつつ帰京。おつかれさまでした。