飯くったあと残りの道程に出発しましたが、いわゆるハイキングコースにしては割と歯ごたえがあるほうで、さらに次第にきつくなってくる。
妙義の谷は深いぜ… プッシャァァアア…!
これは講習会だ… 四人家族にあらずんばクルマにあらずだ!
ひたすらひたすら続く鉄の階段、もう脳みそを機械にしないと続かない。
重量級四人家族の欠点だ…
下りで押さえ込んでいけば、最終的にフロントのガキがタレてくる…
ただ、最初のころ、あるいては止まったり、あー疲れたよーとへこたれていた娘に、ちゃんとペースを保ってあるけばラクになるんだよ、着々とあるくんだよ、と教えてあげたところ、「ちゃく、ちゃく、ちゃく」と唱えながらあるきだし、そしたらこんどは彼女のその一定のペースがまったく衰えず、元気にたのしそうに、速くてすごい。こんなにイケる子だとは思っていなかった。見直した。彩、はじまったな。
岩肌をナメての道など、なかなかおもしろいです。
「片手さがり」
鎖にたよって上り下り。手をすべらすと、まあけっこう死んじゃいます。
そしてたどり着いた第四石門。
第四とは、反対側の中之岳神社のほうから数えての番号らしく、妙義神社のほうから行くぶんには最初の石門だ。ほんと、自然にこんなものがいくつもできているのは面白い。
このあたりでまた小休止。湯を沸かして、ココアやコーヒーを入れる。これで、麓から担いできた水2リットルが空になり、僕としては多少荷が楽になった。
見晴らしのいい岩のうえに登ると、まわりの山々の奇景がすばらしい。
このあと、麓に降りる道をくだる。ここまでも、クサリに頼って登ったり降りたりするところがいくつかあったのだが、ここはなかなか。さすがにあまり写真を撮る余裕がなかった。
鎖で登って降りる、その第二石門のてっぺんあたりの「つるべさがり」と「第二石門」の碑。
そこから降りる「たてばり」。わりと断崖絶壁の岩の急斜面を、クサリだけで、足がかかるへこみを探して進むので、なかなかスリル満点です。
車にもどると、登山コースにはいりはじめてから、かれこれ7時間。すっかりつかれたところ、すぐ近くにある町営の「妙義ふれあいプラザ もみじの湯」へ。けっこう景色はいいし、500円でこれならかなり満足。
松井田妙義から高速乗ったのが6時半ぐらい。途中のSAで飯を食ったりもあるが、まさにゴールデンウイークのもどりラッシュに巻き込まれて、自宅到着は10時過ぎ。とはいえなかなか楽しめた一日だった。