control

きょう2008/3/15封切り。当然公開初日にいってきました。渋谷のシネマライズ。
http://control-movie.jp/

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Joy DivisionのIan Curtisの映画。原作は奥さんDeborah CurtisのTouching from a Distance. ふたりが知り合ってから、イアンの自殺、あのBlue Mondayにいたるまでの日々を描く。

原作はせつなくも鬱々とした内容で、JDファン以外には薦めがたい感じだったが、この映画はさらに脚本としてよく整理され、これなら何の予備知識のないひとでも、若者の愛と屈折と死のせつない物語として鑑賞できる。 

画は実にアントン・コービンらしく、粒が荒めの白黒映画だが、アートというだけでなく、美しくもきちんと説得力ある画とストーリーに仕上げられていて、両方を追えて成功できるひとなんだなと感心。町並みの風景や走る車、トニー・ウイルソンが乗っていたプジョー504ブレーク、各メンバーが使っていた楽器など、うるさい目で見てみても、時代考証も非常にばっちりだ。

別に「Joy DivisionとFactoryのそっくりさん大会」を見にいったわけではないですが、役者たちがみな実にモデルとなった人物たちの雰囲気を出していて、説明なしで、誰が誰を演じているのかぴったりわかる。難点をいえば、演奏や歌が下手すると本人たちよりも上手いかも、というところだろうか ^^;

実になかなかよかった。これはJDとか知らない人でもおすすめです。映画っぽい映画をみたいかたには、ぜひ。

映画みおわってircやtwitterを見ていたら、ちょうど同じタイミングで、同じ渋谷でDebian勉強会とかやっていたのですね。
いま気づいたが、どっちもDeborah + Ianの物語ではあるな。
というかdebianでもdebian/control超重要ですね。 

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: DVD