以前どこかで薦められているのをみて、図書館の予約リストにいれておいて忘れていて、最近Ar-にまた薦められたので思い出したらちょうど図書館で予約取り置きになったと連絡がきた。
著者は社会学の学生。おそらく?この取材のために一年間東京大学を休学してバイク便の現場に飛び込んだ、その一年の軽い感じのルポルタージュ。軽めの文体ではあるが、いろいろな考察を加えていて面白い。問題や対象に、まさに切り込みはじめた。というところ。過酷な労働現場を糾弾する! とか労働者よ立て!というような、鎌田彗とか小林多喜二といった芸風の本ではないので、そういうものを期待するとだめだろう。
搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)
- 作者: 阿部真大
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
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文中にもちょっとだけ言及があるが、趣味と仕事の混合・混同からワーカホリックに至るヤバイあれはSEとかにもありがちなことで、我が身を振り返ってもいろいろ。まあ類似性とかアナロジーをいいだすとキリがないし、そう思い出すとなんでもそう思えてきてしまうもの。(占いとかにはまる心理と一緒)。
とはいえいろいろ示唆に富み、考えさせられる50分だった。(小冊なので通勤の片道で読める)。
この一冊は The Smiths ばっかずっと聴きながら書いたとかいてあった。いいね。