1983年の007映画。
初代ボンド役のショーン・コネリーがひさびさに007に復活した一作だが、それ以外にもこの作品はちょっと異色で、いわゆる007映画を一手に引き受けているイオン・プロダクションの作品ではないため、版権の問題で、例のデンデケデンデン…の有名なテーマや、007のロゴなどが使えない。
ただそれが、却ってほかの作品とは違った渋い味を出していて、僕は割と好きだ。
内容はどうにもこうにも007映画で、のっけからもういいオジサン(おじいさん?)のショーン・コネリーが走りよじ上り潜入しマシンガンを撃ち、その姿はむしろ「お達者倶楽部」に近いものがあるが、でもやっぱり歳をとってなお渋いオヤジのアクションには、すっかりうれしくなってしまう。
あとはもうご都合どおり、あれこれ美女がでてきては戦ったり寝たり、伝統の(?)ショーン・コネリーの胸毛出しもそこかしこにあってサービス満点だ。
本作のボンド・ガールはキム・ベイシンガーで、これが映画初出演作だったらしい。