ルイガノ

どうもそれっぽい自転車屋にはLouis Garneauは置いてないというか、微妙にタブーのかおりを薄々感じていたのだが、日本で売っているLouis Garneauは、カナダの同社からブランド使用権だけ買い取って日本の自転車メーカーが独自にやっているもののようで、確かに本国のLouis Garneau自転車は日本で売っているものとは似ても似つかない。日本のルイガノは典型的な「ルック車」ということだ。ダイハツ・シャレード・デトマソみたいなものか。2ch の自転車板を見てみたら、ルイガノ関係スレは荒れているばかり。

いやルックつっても、別に山にいったりレースに出るわけではなし、しょせん気分の問題、カッコよければいいんだけど。でも、じゃあ自分が、車でいえばシャレード・デトマソとかBMWミニとか末期のミニ・クーパー1300 (と称する何か) あたりを買って乗るのかというと、うーん、このあたりで熱は引いてしまった。

会社の自転車好きな人に聞いてみたところ、彼はキャノンデールに、まぁいろいろ。だそうで、なんつかシブイ。もりもとさんがシトロエンばっか乗ってるのと同じようなもんですよ、とのこと。

ルイガノも、まぁかっこいいしみんな好きなものを楽しむのが一番ですからね。と大人の返答、TREKなんかどうですか、まずは5〜6万ぐらいの入門用のやつがいいと思いますよ、GIANTも安いわりによくていいですね、と、非常に大人のアドバイスを受けた。ちなみにキャノンデールを見てみると、フレームだけでフツー60万とかの大人の世界だった。しかし私も上記のような固有名詞が既に頭のハッシュに納まっている程度にはまずなってきた。

Raleigh

近所に扱い店を発見したこともあって、いまは非常にRaleighがほしい感じだ。

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BDH (Broad Marsh)もいいのだが、MRN (Marion)が、非常に枯れた感じ、泥よけもある実用チャリ、んでもって結構軽い、非常にお買い得、と、相当物欲の頂点に来ている。

この自転車にしたって、もともとはブリテンな歴史あるメーカーだったようだが、いまは全部日本 & 中国製で、イギリス製のパーツなんかちっとも入っちゃいない、それでも筆記体のロゴに、ブリティッシュレーシンググリーンの塗装に、タンのサドルにと、英国のスポーツな乗物の記号がわざとらしいほどちりばめられていて、それはちょうどボディ色がBRGで内装タンの、愛知県の工場で製造されたトヨタMR-Sを見るような痛さもあるのだが、こないだまさにそういう MR-S にかっこよく乗っているオヤジを見て感心したので、よしとしよう。こういう「ニセモノ」をかっこよく乗っちゃう人は、ほんとにかっこいいね。