ハンターキラー 潜航せよ

なかなか出色の潜水艦もの。

歴史的な位置づけも含めて1番はそのストイックさで近代潜水艦映画の礎を築いたDas Boot, 2番はさらにとことんリアルな艦内と人間ドラマを描ききったK-19 Widowmakerとすると、4番めぐらい。広すぎるチャチな艦内でショーン・コネリーがオレオレお芝居するだけの(映画の)「レッド・オクトーバーを追え!」はもちろん選外だ。

CGはもうちょっと予算があったら良かったんだろうなぁと思うけど、気にしないのが一番。あとまぁ潜水艦のくせに艦内があまり狭くないのが残念。間取りはDas BootやK-19の2倍以上の余裕たっぷりで、いまいち緊迫感や、胸が苦しくなるような閉所感がない。とはいえ「スター・トレック」を思わせるような「レッド・オクトーバーを追え!」のお遊戯学芸会にはなってない。

テーマは対立を超えた軍人の誇りといったもので、ベタだが良い。画も渋め。ジェラルド・バトラーの叩き上げ艦長も良い。今回は部下300人を無駄死にさせるようなことはない。Netflixでなにか1本みるときのよい候補になるだろう。