バタフライ・エフェクト

超映画批評『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中)と大絶賛だったのもあって観てきた。ネタバレになるのであまりいえないが、出演者みんな、さまざまなシチュエーションに対応した熱演、熱メイク(?)。脚本もがんばっている。

個人的には、肉体の傷とか心の傷系にきついシーンというのがあまり好きでないのと、最初から最後までストーリーフル回転なのが、観ていてちょっと疲れてしまった。他人事のデスマーチの定例会を毎回ずっと眺めているような気分。結局、最初に必死に書いていたあれはどうなったんだ?あれが最後にドスンと決まって、感動と衝撃。だと思っていたのだが。

あとたぶんこの映画の骨はラブストーリーだと思うんだけど、なんつか、主人公の、女の子に対する想い、恋愛のオーラが全然出てない!たぶんここが大失点だと思う。
別に、のべつまくなしにいちゃいちゃしてろって言ってるんじゃないよ。恋している空気が映画にきちんと出てれば、おそらく評価は5割増し。主人公の切ない行動や、まぁこうだろうなというエンディングも、しっかりとじーんときて、せつなさ満点で映画館を出られたと思う。おそらくこの映画に対する一番の不満、もったいない点はこれだ。要するに、具は盛りだくさんだが、だしが入ってないのだ。

この作品、もうほとんどロードショー終わってます。私はしょうがないので歌舞伎町の場末の狭い汚い映画館で観るしかなかった。観たいなら急げ!

個人的には、オーロラの彼方へがどんなに素晴らしい映画だったか再確認できた感じ。 

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]

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