親知らず

右下のやつを抜いた。
前回左上のを抜いてもらったときは、何回もドリルで引っかけ場所をつくっては、先生が渾身の力をふるって何度もトライしてしかし抜けなかったり、しまいには中のほうから細かく割っていくという工法がとられ、先生の焦燥感のこもったうめき声の1時間で、かなりせつなかった。

今回は比較的早めにおわった。歯磨きが雑で喫煙者なので、血まみれのきったない奥歯がトレイに転がっている。

歯医者にいくまえにお腹の調子がわるくて、トイレに間に合うまえにまたも若干失敗してしまったので、またしてもダイレクトズボン(TM)テクノロジで麻酔と抜歯に望んだこともあり、余計不安だった。

帰りにイトーヨーカドーでパンツを調達するが、商品自体は男物肌着売場となっているものの、レジが女性下着売場の中心、各種パンティの広大なお花畑のなかにあるので、そこにひげ面で、ジャンパー姿で、止血綿を噛んで、まともに口が聞けない状態でパンツ3枚1000円をもって女性たちの列に並ぶのは結構めげる。

とはいえ、奥歯が割れて痛くてパンツもはいていない状態から、抜けた歯は明日の消毒を待つだけ、パンツも新品をバッチリ装着、という状態に変化したので、身のまわりのステータス向上は、かなりのものだ。