おお。たのしいたのしい。どうせなら、これ単体でウォークマン的に使えてほしい。
i-mode もそうだけど、
世に技術的におもしろいトピックはいろいろあるし、それを実装するのも、がんばればできる。
でも、それを普及させる、つまりフツーの人が店頭で見て、理解して、納得して、レジに持っていかせる、そこんとこがむずかしいよね。
i-mode 端末は、あれはまず携帯電話の形をしているので、「うん、これは電話なんだ」ということで、わかりやすいし、買うときに自分を納得させやすい。
これが「簡易インターネット通信装置です」一点張りのアプローチだったら、手軽さ、とっつきやすさは失われて、下手するとオタクのおもちゃどまり、今ほどの成功はおさめられなかっただろう。
つまり、「携帯電話」は、単なる入れ物、理由付け、媒体としてはたらいている。
マウスも
「媒体」としてイケるギミなのかもしれない。
手軽・安価・普及済み・必要品・シャレッ気織り込み可能
あたりのポイントはおさえている
不揮発性メモリ突っ込んで
ストレージにすればいいのに。つーか、ユーザプロファイル的なものをあらゆるマウスに突っ込む
ぼくの $HOME 以下はマウスにはいってるので、このマウスさえ持ってってつなげばどこでも作業可
あるいは個人認証
Windows 95 以降だと「ブリーフケース」ってのがあって、あんまり使われてなくてぱっとしないけど、あれをマウスに突っ込む。
「マイクロソフト・ブリーフケース マウス」とかいって、その MS 製のマウス突っ込むと即デスクトップにマウス型のブリーフケースが出てお家とオフィスで文書の同期が取れて便利ですよ?とか売り出せば、ASAHI パソコンあたり的には大受けの商品を、アリモノ技術で簡単につくれるね。
当然、喫茶店で USB 付いてる携帯にそのマウスつっこんで、女の子とファイルを交換っことかも するよな。
こういう「技術のまちがった使い方」は個人的には愉しくて好きだ。
スタニスラフ・レムの中篇に、対抗する二台家電メーカーが、互いに洗濯機の売上を伸ばすため、余計な付加価値付加機能をどんどんつけてって わけわかになる、という作品があって(メイド型洗濯機、戦闘型洗濯機、etc. 本来の洗濯する機能としては、ハンカチ一枚洗うのが精一杯程度に低下している)、例のサイバーお伽噺タッチでレム独特の世界を醸しだしている。
まぁ、例によって文明批判的に読むこともできるが、単におもしろいおもしろいと読むのが正解のような。
で、現実世界も、そう見たほうが たのしい。