SXSW 2016: UberX使いまくり

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今回の出張先はテキサス州のオースティン。目的は、毎年ここで開催される、音楽と映画とメディアのカンファレンスSXSW (サウス・バイ・サウスウェスト) への参加だ。

ホテルから会場のAustin Convention Centerに向かう。
やっぱりUberは便利。呼ぶのがスマホで簡単。向かうのもスマホで簡単。呼ぶときについでに目的地も指定してしまえる。支払いも簡単。何しろキャッシュレスで済んでしまうから。こちらのチップ文化にあれこれ気を使う必要がない。領収書もきちんと残るし後日のダウンロードもできる。これらの理由で、街のYellow Cabとか拾う理由はもはや全然ない。値段も、タクシー相当のUberXならさほど割高ではない。メリットのほうが勝る。

会場のAustin Convention Center.

ここに来るのは今日が初めて。というかテキサス州に来るのが初めて。

アメリカには珍しく路面電車的なものがある。
そういやLAのConvention Center脇にも、とってつけたようにこういう路線が作られていた。運行時間帯や路線など見ると、ほぼ実用性はない。というか土日はそもそも運行してなかったりする。

さて、着いてからの様子はこちらをどうぞー

帰りもUberXを利用。Fitに乗ってきた大人しそうな白人青年だった。マニュアル車だったが、運転は臆病でへたっぴで、経済的な理由からマニュアル車を選択したのだろうと感じさせる彼だった。

アメリカではマニュアル (stick-shift) は好事家のもので、めったに売っていないが、Honda Fitはエントリーモデルの廉価グレードとしてManual Shiftが用意されている。千ドル程度割安になる。

さて翌日。また呼ぶかと思ったら、一時的にレートが1.4xに上がっている。

動的にレートが上がるのもUberの(俯瞰的にみて)いいところで、儲けられるところは堂々と儲けようとしており、よい。

ただ、「この料金はあと2分で無効になります」と下に小さく出ていたので、そのまま一服して待ってみた。ちなみに「ピーク料金が下がったら通知」という機能もあるが、試してみようとすると、無効になった途端通知してくるのではなく、漫然と30分後に状況を教えてくれる、という機能のようだ。

さて、そろそろ値段も安くなったかな、と見てみると、わー! さらに値上がりしてるよ!
そりゃそうだよね、レートが上がることもあるわけです。

仕方ない、呼びますか。「同意」を押す。

すると、こんなふうになる。

なるほど、いいUIですね。「2.1倍になるなんて気づかないで押しちゃったよ、知らねえよ」とは言わせない。「2」「1」ってタイプしたでしょあんた、っていう。僕は、正々堂々と儲けようとしているサービスには好感を持つので、仕方ない。

2.1xのUberXがすぐさまテケテケとやってくる。
ホテル名を隠しても、地図で見せてるから意味ないねw

車種はTOYOTA SIENNA.
「アジャイルサムライ」きちんと読んだ人なら知ってるクルマだよね。 

アジャイルサムライ――達人開発者への道

アジャイルサムライ――達人開発者への道

  • 作者: Jonathan Rasmusson
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2014/06/25
  • メディア: Kindle版
 

広くて気持ちがいい。

目的地近くなると、ルート表示にグラデーションがかかるのか。

気持ちいい晴天! ではまた!

HND-SFO-AUS

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海外出張。

成田は使い勝手も由来も遠さもひとつとして好きなところがないので、羽田経由で。
羽田の国際線は再びぐいぐい整備されてきていてうれしい。深夜発の便などもあるのがいい。これでこそ国際空港、ぼくが大好きなトウキョウの空港だ。

チェックインして出国手続きしたあとのエリアにもきちんと喫煙所があるのがいいね。

United Airlineは空軍あがりのパイロットが多いと聞くし、キャビンアテンダントの女性たちも、いわゆるカワイイとか美人とかのたぐいは今までUAで見たことがないが、テキパキとやることをやってくれる屈強な人たちで満足。個人的には、ここにカワイイとか美人とかはほんとどうでもいい。

機内の映画は、My InternとThe Martian.

「マイ・インターン」はとても良かった。実に映画らしい映画。ロバート・デ・ニーロがこういう役をやるんだから良いに決まってるじゃないですか。アン・ハサウェイも実にいい。勝ち気で、弱い一面もあり、美人で可愛く、しかしブレイクしたスタートアップのCEO役としての説得力もある。これらのバランスがいい感じに溶けあって現れる。「あーおもしろかった」で楽しめて、楽しい気分以外何も残らない、機内で観る映画としてまさに申し分ない一本。

【Amazon.co.jp限定】マイ・インターン ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付)(B2ポスター付) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/02/10
  • メディア: Blu-ray
 

「オデッセイ」もまあまあ良かった。なんで邦題がオデッセイなんだろうね。マット・デイモンは、記憶喪失の工作員ばっかやってる役者だなと思ってたら、近年は惑星に取り残される役ばっかだね(インターステラー)。内容は、鉄腕DASH!宇宙編です。悪くはない。 しかし、盛り上がるキメのシーンでStarmanを使うのはやめてくれよ、また…

中年男を泣かせ殺すスーパーボウルのAudi R8コマーシャル

夕方のSFO.
条件反射的に、トランスファー直後に外に出て端っこに移動し、灰皿発見。

ここからの乗り換え便が遅れて、目的地のAUS (Austin-Bergstrom International Airport) についたのは夜中の1時半。

baggage claimも、なんかアゲアゲで良い。

やっと午前2時過ぎに投宿。

NTT技術史料館に行ってきました

tech

mixi innovation center blogにも書いたのですが、NTT武蔵野研究開発センタで開催されていたNTT R&Dフォーラム2016に行ってきました。

発表内容もさることながら、武蔵野研究開発センタには一度行ってみたかったのです。大学時代は毎日クルマで脇を通っていましたし、八王子勤務時代も同じく毎日通り過ぎました。日本の技術の歴史と最先端が、実は静かに潜むところですよね。

そして、何よりも来てみたかったのがここ、NTT技術史料館。
まさに電電公社時代からの、日本の技術の一面が蓄積されたところです。

1Fエントランスは、みんなにわかりやすいイコンたち。
関東大震災から43年間、銀座にずっと立ち続けていた電信柱。

(撮影およびブログ, facebook pageへの掲載はNTT技術史料館ご担当の許諾を得ています)

むかーしの電話ボックス。さすがにこのモデルだと、俺が幼稚園のころでもあったかどうか、というぐらい。むしろ田舎のローカル線風味の鉄道模型レイアウトにありがちなシーナリーという印象。青電話のほうは、かすかに記憶にあります。

おなじく、昔の磁石式手動交換機を、さらっと。

さて、B1Fに降りていきます。ここからが歴史のはじまり。電信電話ことはじめ。

グラハム・ベルの電話機をコピーして作られた、国産第一号電話機。

電話ケーブル。

写真電送。FAXのご先祖。

最初の国産自動交換機。戦時下にローンチしたらしいです。かっこいい…

そして戦後へと…

黒電話、そしてプッシュホン。
プッシュホンって、ピポパとDTMFを送ることで電電公社から各種サービスが提供されていたんですよ。電卓みたいに計算してくれるサービスとか。いま考えると、Google検索に 1+2 とか投入すると計算してくれるのがこれの後継みたいなもんか。

長距離手動同時接続機。

クロスバスイッチ。電電公社/NTTだから基本的に音引きはないですね。この敷地だってNTT武蔵野研究開発センタだし。「センター」だったらなんか間が抜けて聞こえる。

PBX

テレックス。

ロストフューチャでかっこいいなぁ。

そしてG3 TIFFファクシミリ。

きました。むかーしの無骨なポケベル。

移動体通信! 自動車電話!

そしてディジタル交換機。
でかいです。しびれます。血と汗の結晶的。

十年前にサンノゼのComputer History Museumに行ったときは一生ものの良さでしたが、ほら、東京都下にもこんな素敵なところが。

Computer History Museum

すこし時代は戻って、今度は技術というより運用についての流れに変わります。
茶色くなった台帳が、戦前の電話加入簿。言うなればマスタデータベースです。

そして、公衆回線をメンテする器具たち。

交換機の内部の修復工具。

単位障害記録器。言うなればBug Ticketing Systemですな。というかまさにチケット。

テスト用電話機、ラッピング機材。デバッガですな。

地中や海底の光ファイバ。

こういうので、がりがり地中を掘削していくわけですわ。しびれます。

そして、徐々にIPな世界へ。

最初の日米間TCP/IP接続実験に用いられたCiscoルータ。ほとんどCisco初号機。しびれる!! 例のCiscoの模様が、まだほっとんどゴールデン・ゲート・ブリッジそのまんまです。San JoseのComputer History Musiumにもあったよこれ、これ!

「NTTホームページ」でございます。何もかもみな懐かしい。
みんな、NCSA Mosaicに日本語パッチ当てて手でmakeしたら、これ見に行ったよね。

いまはNTTはまたntt.jpドメインを所有していますが
(webコンテンツ提供には使ってない様子)

むかしはjp直下のドメインってntt.jp, nttdata.jp, そしてkek.jpしかなくて。
それはドメインの階層構造のキメができるまえに早い者勝ちで決まったもので。
それが「ずるーい!」ってことになって、NTTとNTTデータはいったんドメインをJPNICに返却し、そして取りなおしたものだったりします。
なんて話も、もはやアラフィフ以上じゃないとわからない世界に突入してきている。

ところで、当時はまだCSSもtableもなかったけど、この2カラムレイアウトは、どうやってたんだっけな。tableを解釈するNetscape Navigatorでだけこう見えたんだっけ。

NCSA Mosaic.
ウインドウマネージャから見るに、SGI IRIX 4.xと4Dwmかな。fvwmかもしれない。

Juniper!!

Cisco 4000!!

うああぁ、この安っぽいラックの、したーのほうにざっくり置かれた「リセット君」の感じ! まさにNTT局舎、データセンタな香りがむんむんと漂う。

タイガース仕様のONUだって。

CAPTAIN!!!

そしてmova, ショルダーホンと、徐々にケータイな時代に突入してきます。

大容量アナログ!

真っ黒いムーバでずっと電話してるとなんとなく頭が痛くなったり、ペースメーカー埋めてる人の隣で携帯つけっぱなしにしてると本当に良くなかったころのやーつですね。

PDC!

W-CDMA (IMT-2000) !!
その名もFOMA!
最初のサービス地域は東京都は国道17号の東側だけ!

NTTパーソナル!
誇らしげな32のロゴが泣かせるじゃないか…

と、いうわけで、地下1階地上3階、たっぷり楽しめます。
せっかく東京にあるし、平日の時間と曜日は限られるけど一般公開もしてるんだから、行かないともったいないよ。

おみやげにいただいたカード式公衆電話機。のペーパークラフト。

テスト勉強中の娘さんを邪魔して、与えて、作ってみてもらいました。

10円玉が、でかい!

中年男を泣かせ殺すスーパーボウルのAudi R8コマーシャル

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アメリカで毎年の恒例行事となっているスポーツイベント、スーパーボウル。
国民的行事であり、かつケーブルテレビが発達した米国で「みんなが同じ番組を見る」ケースがほぼこれしかないこともあり、Super Bowlのテレビ中継でかかるコマーシャル枠は世界一高価なことでも知られている。

今年のスーパーボウルで流れたTVCFは、Audi R8というクルマのコマーシャル。
Audi R8は、2,000万円クラスのいわゆるスーパーカー。

このような非日常のプロダクトに共感軸をつなげるのはなかなか難しいが、このCMは、抜群のテーマと選曲とタイミングで、ミドルエイジ以上の男性の胸と涙腺をわしづかみにする一作に仕上がった。

タイトルはCommander.
このコマーシャルの文脈で訳すとアポロ宇宙船の「船長」だ。



かつてアポロ宇宙船を駆って月に届いた宇宙飛行士。いまは老いて、夜食にも手を付けず、失った感情で静かに一点を見つめるのみ。

そこに現れた息子。

Okay, Commander. Come with me.

誘い出し、一緒に家の外に出た父に、息子はキーを渡す。Audi R8 V10 Plusのキーを。

夜の闇に輝くR8に歩んでゆく老船長。次第に、アポロに乗り込んだときのあの自分、地球を飛び立つ前にクルーと交わした目、ロケット噴射、そして轟音と振動とともに地球を離脱していく高揚感が、R8のスイッチを入れ、イグニッションを押し、スタートしていく今この時とフラッシュバックして重なる。

そして、ここにかかる曲が、David BowieのStarmanなのですよ。

まず、かつての英雄が、栄光の追憶を胸に、厳しい眼差しで黙り続けているのがいいでしょ。
そこに現れるかっこいい中年男の息子の、優しさを眼の奥だけに秘めた父への眼差し。
そして「オーケイ、コマンダー」との呼びかけ。この老いた男は明らかにかつてアポロで月に行った宇宙飛行士だから、Commanderが指すものは「船長」だね。
英雄への敬意と父への友情、そして奥底にある優しい愛情。ここだけで、すでに涙腺がすこしアップを始めます。

夜の光のなか、外に佇むAudi R8に老船長がゆっくり歩んで近づいていくあたりから、ギターが聴こえてきます。なんとも優しいリフ。
David Bowieのジギー・スターダスト (The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars) は、宇宙からやってきたロックスターが地球を訪れるというストーリーのコンセプトアルバム。その中でもっとも有名なのが、このCMで使われているStarmanという曲だ。 

The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars (2012 Remastered Version)

The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars (2012 Remastered Version)

  • アーティスト: DAVID BOWIE
  • 出版社/メーカー: Parlophone UK
  • 発売日: 2015/09/25
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

このCMには、曲名もミュージシャンのクレジットも一切出ないのだが,

Starmanがお空で待っているよ

サビのこのフレーズが優しく歌いあげられるところで、アポロの老船長と「星の人」が重なり、そして分かるひとには、つい先月亡くなったばかりのデヴィッド・ボウイの歌声だということと相まって、まるでボウイがお空から、宇宙から、天国から笑顔で見守っているようにイメージが重なって、ここで涙腺が決壊。

徐々に加速していくR8, 少しずつ笑顔と情熱を取り戻す船長。
ヘアピンを抜け、ギアシフトしていくたび、サターンロケットの一段め切り離し、二段目のジェッティソン、そして栄光の冒険の思い出がフラッシュバックし、

Let the children lose it,
Let the children use it,

船長の眼差しは少年の輝きを取り戻す。
ううう、号泣…

そしてコーナーを抜けると、目指す空には光り輝く満月。
船長は再び月を目指す。R8で。

Let all the children boogie.

うううぅ、うわわゎーん………

Audiは、というかVWグループは昔から広告のアイディアやキレがすごいのだが、これもクォリティ満点の作品に仕上がった。
「かつての男の子」層以外にはまったく響かなそうだが、商品ターゲットを考えれば、この共感軸の絞り込みで問題ないだろう。

ボウイが亡くなったのが1月、このCF公開が2月頭。たまたまこういうタイミングになったのか、急遽仕込んだのか、どっちだろう…

OK Goの新作PV Upside Down & Inside Outが良い

artmusictech

アメリカのロックバンドOK Goの新作プロモビデオがまた公開された。

今回のテーマは「自由落下無重力」
CGもクロマキー合成も一切なし! とイントロでうたっている。
この、一発撮りの展開、脚本はすごい! ぜひ見てみてください。

一本道でシンプルだけど、無重力という材料の魅力を活かした動きや小物の展開が考えぬかれています。3:07あたりからなにげに水平飛行に移行し、重力が復活してるのだけど、ここへの流れもうまい。何しろこんなにいっぱい散らかして汚しちゃ、撮り直しが大変!

YouTubeじゃなくてFacebook Videoへ誘導

今回のPVはつい昨日(2016.2.11)公開されたばかりのものだが、動画メディアとしてはFacebook Videoを使っている。彼らのサイトに埋め込まれている動画も、このFacebook Videoのembedだ。

「こんど新曲Upside Down & Inside OutのこんなPVを作るよー」というティーザーは彼ら自身がYouTubeの自分たちのチャネルで展開してきているし、最終的に「公開したよ! 見てね!」という紹介まではYouTubeに掲載。その後は自身のサイトとFacebook Videoに誘導している。

PV本体は、あえてYouTubeには(少なくとも自分たちで公式には)上げてない。YouTubeにあげたトレイラーの反響と、そこからの誘導効果を測定し実験しているように思えます。

今回のタイアップはロシアの航空会社

このPVは無重力な旅客機の機内が舞台だが、背景には「S7」というロゴが控えめにしかし見やすく提示されている。S7はロシアの航空会社で、このPV自体も同社とのタイアップ。同社は現在は旅客機としては西側の機体だけを使っているようだが、ティーザーを見るとわかるとおり、古めのツポレフあたりを撮影機材として使っているようだ。

と、みていたら、ついさっき、同社のトップページがこのPVをフィーチャーしたものに切り替わった。

OK Goはいままでも斬新なPVを産み出してきたが、いずれも明快なタイアップが企画の芯にある。Needing/Gettingの印象的な自動車走りまくりはシボレーの小型車ソニック、

千葉県で撮られた、Perfumeもカメオ出演しているドローン一発撮りの極致I Won't Let You DownはホンダのUNI-CUBだ。

テクノロジーの楽しさをおもしろさの面から楽しみ、そしてシナジーもしっかり持っているOK GoのPVは、インディー・レーベルの足腰の軽さの現れでもあるし、そしていつも面白い。

駐車場マッチングサービスakippaを使ってみた

cartravel

DeNAさんのサービス。よさそう。

麻布に車で行く用事があったので、さっそく使ってみたよ。

よさげな場所をさがし、予約できました。

なるほど、ここね。
現地の写真ものっている。

実際に止めた様子。

わかりやすくパイロンも出ている。

akippa以外の普通のコインパーキングを使おうと思うと、さすが西麻布、ほらこんなお値段。

もともとは「あきっぱ!」という名称のサービスだったものを、DeNAさんが資本参加だか子会社化だかして、リファインしたようだ。

さすが手慣れた感じ。

私を構成する9枚

music

なんかバトンっぽくなってる。
evernoteに2010年ごろ書いたメモがあったので載せてみる。

9枚

BGM(2019 Bob Ludwig Remastering)

BGM(2019 Bob Ludwig Remastering)

  • 発売日: 2019/05/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Vienna (Deluxe Edition: 40th Anniversary)

Vienna (Deluxe Edition: 40th Anniversary)

  • 発売日: 2020/10/09
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Phaedra [Japanese Mini-LP Sleeve] by Tangerine Dream (2013-12-03)

Phaedra [Japanese Mini-LP Sleeve] by Tangerine Dream (2013-12-03)

  • アーティスト:Tangerine Dream
  • メディア: CD
 
Computer World (2009 Remaster)

Computer World (2009 Remaster)

  • 発売日: 2009/10/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
My Life in the Bush of Ghosts

My Life in the Bush of Ghosts

  • 発売日: 2016/04/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Red: 40th Anniversary Series (Wdva)

Red: 40th Anniversary Series (Wdva)

  • アーティスト:King Crimson
  • 発売日: 2009/10/20
  • メディア: CD
 
Tin Drum

Tin Drum

  • 発売日: 2008/09/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Cupid & Psyche 85

Cupid & Psyche 85

  • 発売日: 1985/06/10
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Tarkus

Tarkus

  • 発売日: 2020/02/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

次点

Upstairs at Eric's (2008 Remastered Version)

Upstairs at Eric's (2008 Remastered Version)

  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Speak And Spell (Deluxe)

Speak And Spell (Deluxe)

  • 発売日: 2013/10/23
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Non-Stop Erotic Cabaret [Explicit]

Non-Stop Erotic Cabaret [Explicit]

  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Our Favourite Shop (Deluxe)

Our Favourite Shop (Deluxe)

  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
K.a

K.a

  • 発売日: 2006/05/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Closer (Collector's Edition)

Closer (Collector's Edition)

  • 発売日: 2008/02/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

Renault Twingoに乗ってきた

car

運悪く、土曜の夜に、Laguna IIの点火系が調子悪くなってしまった。
日曜にルノー練馬に預ける。

あした月曜はバーゲンで服を買いに行こうと、奥さんと娘さんと話をしていた。どうしようかな。と思いきや、運良く、ご近所にAnycaでTwingoを提供してるかたが現れた。しかも安い。

さっそく月曜の今朝お借りしてきた。思いのほかルノー漬けの三連休になって楽しい。Anycaを利用するのはこれで3台めだ。

AnycaでBXを借りる

AnycaでLand Rover Defenderを借りる

僕の最寄り駅、石神井公園駅で朝10時にこんにちは。お借りする。このtwingoのオーナーさんも、Renault 4とか2CVとか乗られていた、その筋のかただ。

あぁぁああっぁぁあああ! イイ!
こんなにキュートなクルマありませんよ。

ぼくは、大学〜社会人のころ乗っていた初めてのクルマがRenault 5だった。
サンクのことは、手足全身で覚えこんで染み込んでいる。

twingoは、ちょうど世代的にサンクの世継ぎみたいなタイミングで産まれた、直系の妹みたいなものだ。似た感じだろうなと思っていたが、想像していたよりも運転感覚が近しかった。座った見通しや、ステアリングやシフトレバーの位置、ブレーキやアクセル、そしてクラッチペダルの位置やクラッチミートの場所と雰囲気まで、おなじ。

乗り込んで、走りだして5秒で、二十数年ぶりに「あの感じ」が手足すみずみに蘇ってきた。他にも内装のドアロック部品は同じだし、外色鉄板むき出しのドア内側の雰囲気も同じ。指を差し込んで開けるドアハンドルのテイストも同じ。

とくにどってことないエンジンなのに、ジドウシャを運転する喜びにあふれている。
シフトゲージは、シリアスなスポーツモデルのごとくコクコク決まるほどではないが、一部のイタ車みたいにクニャクニャゆるゆる、蜂蜜の壺を引っ掻き回すようなゆるさでもない、なんとも程よいシフト感。

ああ、イイ。満喫の5MT. 反論は山ほどあろうが、シフトスティックは右手で操作するに限る。神が人に命を与え給うのは、衣でも食でも住でもない、右手シフトの左ハンドルMTを運転するためなんだよ!!!

twingoって顔がどうにも愛くるしいのだが、ボンネット上の3連エアスクープがヤンチャな男の子っぽいイメージを微妙に加味していて、アシンメトリカルの一匙でもあり、実にいい。

あのエアスクープの裏はどうなっているのかな? とずっと思っていたのだが、機関の冷却系に行っているのではなくて、

こんなふうに閉鎖空間でいったん受けて、

奥のダクトで、上澄みの外気だけ受けるようになっていた。水回りの仕組みみたいだね。

そんなわけで、いったん自宅に戻り、さぁ出かけるか、その前にあたりを一周してくるか、とエンジンを掛けようとしたら、かからない。スターターモーターは元気よくキュルキュルと始動音を響かせるが、一向にかからない。

このモデルはインジェクションだから、ガソリンがカブってしまったのではないだろうし、こりゃ点火系のトラブルで火花が飛んでないのかな… こりゃまた面白く、いや困ったな…

奥さんも娘さんも、いま借りてきたクルマがいきなり不動とのことで、しかし怒るでもなく、ルノーが壊れたからまたルノー借りてきてまた壊れてたら本当おばかさんねえ、じゃあバスと電車で別のバーゲン行きましょうかと、困った旦那・おとうさんを仕方ないわねえと笑っていなしつつ別解に進んでくれるので有難い。愛してるぜ。

そんなところ、オーナーさんと連絡が取れ、twingoエンジン始動の秘密が判明。twingoは、しばらく(30分程度?)エンジンを止めたあとは、キーのロックボタンなりを使って、全施錠・全解錠をガシャン・ガシャンとやらないと、盗難防止のためか、エンジンがかからないようになっているとのこと。

この仕様には気づかなかった…

エンジンキーをひねっても一切反応しない、あるいはアラートが点いたり鳴ったりする、といったふるまいであれば、これはセキュリティ的なものかな、という頭も働くが、twingoのこの仕様は、燃料カットあるいは点火系だけを殺しているのか、確かに始動はできないけど、キーをひねればセルモーターだけは景気よくキュルキュルと回るので、いかにも故障っぽい雰囲気を醸し出している。それも車泥棒を欺く考えられた演出かもしれないが。まだまだ青いな、俺…

そんなわけで、無事ドライブもお買い物も楽しんで帰宅。
このセンターメーター、いまではプリウスはじめ一般的なコンソールデザインだけど、当時はむちゃくちゃ斬新だったんですよ。なにしろ、運転席の目の前には、並んだ警告灯以外何もないもん。

オーナーさんにご返却。またね。

Renault Twingo (French service & repair manuals)

Renault Twingo (French service & repair manuals)

  • 発売日: 1995/12/31
  • メディア: ペーパーバック
 

Renault Laguna IIのフロントドアスピーカーを交換する

car

夏ぐらいから、右フロントドアの内蔵スピーカーが音割れするようになってきた。

開けてみると、コーン紙がちぎれかけている。しばらくはティッシュを詰め込んで共振を抑えてごまかしていたが、なんかもうダメ。

はてどうするか。まずはお約束、eBayで探してみると、Renault Laguna Speakersというクラスタだかタグがすでにある。

スペックは13cm 5.25inch. オリジナル品の裏には

8200193687
F122022HA78

と書いてある。前者の8200193687が、品番くさい。

8200193687に合致するそのものはeBayや各国のamazonを探してもなかったのだが、RENAULT CLIO MK2 LAGUNA 2 ORIGINAL RENAULT FRONT DOOR SPEAKERS PAIR | eBay を見るかぎり、Renault Clio 2もほぼ同じ部品を使っているらしい。

とすると、俺は壊れた片方だけ手に入ればいいんだし、別に中古でいいので、であればずばりこれを取ればいいんじゃないか!

交換方法も、交換してる様子をYouTubeにあげてくれてるおじさんがいた。右ハンドルの個体なのでイギリスの人かな。トゥダイとかアワァイとか英語の訛りがすごい。

1/7には欧州ヤマトに持ち込まれ、1/9には羽田に到着(はやい!)、翌日の1/10には自宅にクロネコ便で届いた。

問題ない。

さっそくドア内張りを剥がし、外して交換。欧州車いじりの常で、六角トルクスドライバーが必要。T20でok.

ネジ用のプラの出っ張りが、このClio用は4箇所出ているが、Lagunaだと2箇所でよくて、むしろ余計な出っ張り部分が干渉する。隣の部屋でギター・エフェクターを作っていた息子さんにニッパを借りて、要らない部分はパチン!

もともとついていたやーつ。やっぱり8200193687が品番みたいですね。
おつかれさまでした。

Renault Laguna Petrol and Diesel Service and Repair Manual: 2001 to 2007 (Haynes Service and Repair Manuals)

Renault Laguna Petrol and Diesel Service and Repair Manual: 2001 to 2007 (Haynes Service and Repair Manuals)

  • 作者: Peter T. Gill
  • 出版社/メーカー: J H Haynes & Co Ltd
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: ハードカバー

Renault Laguna IIに関連した記事の一覧

Quartz Composerを使ったVJプロジェクションの紹介

artmusictech

いまどきのMacなら無料で使えるビジュアル・プログラミング環境Quartz Composerに関して、そして、それを使って僕がどんなことしてるのか、中身や背景について書きます。

このエントリについて

僕はかれこれ30年ぐらい、音や楽曲を創ったり打ち込んだりするのが好きです。この10年ぐらいは、加えてライブステージなどで映像投射することも好きになりました。最近はむしろ後者ばかりになり、自分で作曲したり音を出すことは減ってきました。

いまは、感性とスキル吸収力さえあれば、誰でもこういったイメージ・プロジェクションを行うことができます。
僕が社会人となってCG業界に入った1992年ごろは、テクスチャ・マッピングしたポリゴンを画面で縦横に動かすためには、冷蔵庫のように巨大なグラフィック・ワークステーションSGI IRIS VGX Reality Engineあたりを込み込み1億円ぐらいで手配する必要がありました。
2010年代の今は、amazonでMacBook Airを10万円台でポチるだけで、それを超える表現の自由が手に入ります。
さらにOS Xでは、この記事で紹介している、Apple純正のグラフィック・プログラミング環境Quartz Composerも無料で利用できます。以下がQuartz Composerであれこれしている画面の例です。

僕はミクシィで新卒採用の仕事もしています。なので、技術的興味と吸収力に優れ、感性にも富んだ学生さんと接する機会が多くあります。リアルタイムCG, VR, AR, IoTといったキーワードが渦巻く現在、openFrameworksやProcessingといったビジュアルなプログラミング環境でいろんなことを試しているかたもいます。いまどきだと学校のカリキュラムにも入っていたりしますね。

採用として必要なコミュニケーションは、相手に興味と魅力を持っていただくことと、相手のスキルの方向と広がりと成長速度をおしはかることのふたつです。相手とスキルと興味ベクトルの双方が交わる領域を見つけることは重要です。
上に述べたようなビジュアル・プログラミング環境での体験はまだユニークなものなので、さらに独自性と印象の深いコミュニケーションになり得ます (ぶっちゃけ、仕事はおいといて友達になりたいってのもあるかも)。しかし、対象領域がまだマイナーなだけあって、よきサンプルや説明マテリアルがないと、どんなことしてるのか、互いに理解・想像が難しいのがつらいところです。

「こんなことをしてるんです」を示すうまい単語もないですね。「VJ」が一番わかりやすく近いのですが、クラブのフロアの奥でドゥンドゥン4つ打ちEDMブースからウェーイというイメージが強すぎて、なんか違います。

(もちろんVJ要素も含んでると思いますし、大箱やフェスでの、明け方4時ぐらいのドラッギーな高揚感も好きですよ)

なので、どんなものを使って、どんなことしてるのかを説明します。
これにあわせて、自分のサイトの内容もこの手の活動の説明に寄せ、メモも追記しました。

Quartz Composerとは

Quartz (クォーツ) というのは、21世紀に入ってからのMac (Macintosh) のOSレベルのグラフィック表示機能のことです (無茶苦茶ざっくり説明してます)。

Quartzは、文字や色や画像あるいは動画の重ねあわせといったいろんな機能を持っている表示エンジンです。高機能なので、プログラマが文字で書くプログラムだけでは、Quartzができることを充分に引き出してやるのは困難です。なので、文字プログラミングだけでなく、ビジュアルにプログラミングできる環境もAppleから提供されています。このQuartz開発環境がQuartz Composerです。開発環境なので、Xcodeの仲間のひとつです。Appleの開発者向けサイトから無料でダウンロードできます。

(ちなみに似たような環境としては、vvvvがWindows向けに、MaxがWindowsとOS X向けにあります)

Quartz Composerを実行すると、プログラミング部品を置いていく画面(Editor)と、結果を表示する画面(Viewer)の2つが開きます。背景を真っ黒に消去するClearという部品だけが、デフォルトで置かれています。

Quartz Composerのcomposition

Quartz Composerの部品には、動画や静止画といった画像情報を扱うもの、それを表示するもの、数値演算を行うもの、ネットワークや各種デバイスからの入力を受け取るものなどがあります。部品(ノード)は画面上では四角い箱として見え、それぞれの特質によって入力や出力があります。入出力の種類は、数値だったり、静止画だったり、あるいは動画、文字列、音声、RSS情報、MIDI情報だったり、多岐にわたっています。これらの箱を組み合わせ、互いの入出力をマウスでつなぎ合わせていき、望むグラフィック出力を得る。これがQuartz Composerでのプログラミングです。

Quartz Composerで作ったプログラムはCompositionと呼ばれます。具体的には拡張子qtzのファイルです(昔はXML、いまはバイナリ)。OS Xに付いている各種スクリーンセーバや、iTunesのビジュアライザーも実はQuartz Composerのコンポジションです。

静止画・動画・文字の重ねあわせ

では、基本技を組み合わせたコンポジションを紹介します。Plumusic Vol.9というイベントで、女性シンセアーティストmi-onさんの背景にVJしたときのものです。

Drawing Flower, Deep River by mi-on

和音

和音

  • mi-on
  • エレクトロニック
  • ¥2000

まず、いくつかの静止画をQuartz Composerにdrag & dropするだけで、Imageというノードが生まれます。単に静止画を出力するだけのノードです。

これを表示するため、Billboardというノードも置きます。Quartz Composerが司る3D空間上に現れる、常にこちらを向いた一枚モノの表示領域です。3D座標変換を意識しない四角いポリゴンと考えてもいいでしょう。

そして、Imageの出力をBillboardのImage入力につなぎます。これで、画面の中央に画像が出てきます。これがHello, World的な、Quartz Composerプログラミングの最初の一歩です。

さらに表現を加えましょう。一定間隔で、さまざまな画が出てくるようにしましょう。

Multiplexerという部品を置きます。これは複数個の入力を受け、指定した一つだけを選んで出力するものです。表示したい画をいくつかImageとして置き、Multiplexerの入力につないでいきます。これだけで、ライブステージでMultiplexerのパラメータをいじってやれば、いろんな画をぱしぱし出し分けるVJの基本ができます。

さらに自動化するにはInterpolationを使います。これは開始値(Start Value)から終了値(End Value)まで、Durationで指定した速度で連続的に値を発生するものです。機械でいうと回転歯車、プログラミング言語でいうとforループのようなものです。

Imageを10個つないであるのなら、Start Value 0からEnd Value 9までInterpolationで連続値を発生させ、MultiplexerのSource Indexに接続。これでパラパラ漫画ができます。

さらに実際には、視覚的心地よさのため、画の切り替わりがスムーズにフェードするようにしましょう。

Billboardを2枚用意して重ね、透明度(Alpha)によって背景にあるモノが透けるようBlendingをOverに設定します。(当然ながら、Alpha BlendingなBillboardやSpriteがシーンに増えるほどGPU描画負担は増えます)

さらに、Billboardの透明度をパラメータで調整できるようにします。Billboardは直接はAlphaパラメータを持っていないので、HSL Colorという「色」を出力するノードを設置し、これの出力をBillboardの入力Colorにつなぎます。HSL Colorは、その名の通りHue, Satulation, Luminosityに加えてAlphaの4入力から色を生成して出力するノードです (RGB Colorというノードもありますし、これらの逆関数Color to HSL, Color to RGBもあります)。なので、HSL Colorの入力Alphaに0.0から1.0の範囲で、画像の切り替えにしたがっていい感じに透明度が増えたり減ったりする入力を入れてやればいいのです。

もちろん、奥にもう一枚用意したBillboardには、一つ前だか後の画を入力しておいてやり、いい感じに今の画と次の画を重ね、透明度を変化させ、クロスフェードさせます。このあたりのロジックは、MultiplexerやInterpolationと、各種数値演算ノードを好きなように組み合わせて実現しましょう。楽しい頭の体操ですし、うまく動くと、いくつもの歯車を組み合わせてメカを作り上げたような面白さがあります。

(ここでは、与えた番号の画像と、次の画像を出力する部分をまとめてグルーピングというかモジュール化し、ひとつのノードとして扱っています)

実際にはImage With Stringという、指定した文字列から画像を生成するノードも組み合わせています。

また、背景に出てくる揺れる蝋燭は、静止画ではなく動画ですが、Quartz Composerに動画をdrag & dropするとImageではなくMovie Importerというノードになるので、あとは静止画と同じように扱えます。Movie Importerには、動画再生を全体クロックに合わせループ再生するか、非同期に自分のクロックとスタート・ストップシグナルを受けて動作するかの属性切り替えもあります。ほら、だんだん面白そうに思えてきたでしょう?

なお、Billboardは3Dを意識しない、常にこちらを向いた一枚ポリゴンですが、3Dのアフィン座標変換が可能なSpliteというノードもあります。なのでSpliteにはX, Y, ZのPositionとRotationパラメータが一気に増えます。これを使った例も示します。


Narcolepsy / 211 apart
Music by Motohiko Umezawa, lyrics by Yukie Fubuki

実際のプレイ

実際には、ある程度まで組み上げた半完成状態のCompositionを当日のステージに持っていきます。このほうが、実際の現場のノリや変更、あるいは演奏者の表情や目配せといったものに追従できますし、それこそがプレイだからです。当日初めて会った演奏者と意気投合して急遽何かやるなんてこともできますしね。

現場では、Quartz Composerの画面にて、各種パラメータを出し、現場判断でいじり、見せたり消したり、色味や大きさや速さやマテリアルを変えていきます。ロジカルな構成や構造を変えてしまうこともあります。加えて、MacのOS XとQuartzとGPUが同時に処理できる能力には限りがあるので、不要なノードやモジュールをそっとdisableしたり、逆に見えないレイヤの下に置き、観客の注意力の隙間をみて事前にenableしておく(温めておく)こともします。このあたりはGPU計算量への洞察が必要です。

こうして、アナログ・シンセサイザーのパッチングや、ギターのエフェクターつなぎ変えのごとく、現場でリアルタイムで感性を理性に変換してぱしぱし制作していけるのが、グラフィカルな開発環境であるQuartz Composerの強みです。openFrameworksやProcessingといった文字プログラミングでは、なかなかこうはできません。演者の表情を見て、あっこいつ、次のブレイクで何か仕掛けるつもりだな、よーし、と、コンポジションを再構成して備えることすらできます。いわば「8小節あとが納期のハック」です。右脳と左脳を全力で使う、心地良い頭脳スポーツです。

そもそもの表現者としてのポリシに立ち戻ると、通常、VJはあくまでも、演奏内容や演者の表現をいい感じに補完し、観客に総合的な「いい体験」をもたらすのが役目です。決して「VJとしてのオレはこんなことができる!」というドヤ顔な各論の見せびらかしをするためにいるのではありません。演者がよい歌、よい表情、よい演奏を視覚的に提供しているとき、VJはそれへの集中を観客から奪うべきではありません。アンサンブルこそが結果であり、料理でいえば最後に口に入る味です。VJが提供する視覚効果はステージにおける調味料であり、いわば、おいしいパンに塗るバター、お刺身に添えるわさびです。お客さんの口に、山盛りバターや大匙のわさびをねじ込むようなことはすべきでありません。

ただ、ここで紹介しているいくつかは、比較的ビジュアル・プロジェクションに寄せたケースです。演奏者が一人で淡々とシンセを弾いているとか、黙々と即興演奏(インプロビゼーション)を繰り広げているので、ビジュアル表現の鑑賞にも重みをおいて味わっていただく、あるいはそういった即興とVJとの阿吽の呼吸をも来場者に楽しんでいただく、といった風合いのものです。こういうケースでは、プロジェクションの表現の自由と幅が広がり、責任も増してきます。

さらなるコンポジション

もう少し、Quartz Composerのいろんな部品を使ってみましょう。

Sphereという部品は、名前の通り球です。Image入力に与えられた画像が球全体にカラー・テクスチャマッピングされます。具体的には分割されたポリゴンの集まりです。ポリゴン分割は割と粗めで、素直に高解像度な画像をマッピングしてやると「ゴツゴツしてんなぁ…」という見た目になってしまうのですが、ここは逆に持ち味にもっていきましょう。

綺麗な画像をそのまま入力せず、前段に「粗さが味」になるようなフィルタをかましてやります。ここではHexagonal Pixellateというフィルタをかまして、六角形のモザイクをかけましょう。そして、モザイクの粗さもInterporationを使って動的に変化させます。さらにSphere本体もぐるぐる回し、かつ位置もZ座標軸上を前後に動かします。

これをコンポジションの基本としてやっているのがこれです。Hexagonal Pixellateのパラメータをベンドしていくのはなかなか気持ちいいので、僕は時々使います。

SFH 5 / SFH

この六角モザイクフィルタをかける前の画像はこんなものです。Sound Leavesという名前のイベントなので、何かしらモティーフに「葉」を使うのですが、これがああなるというのは、まさにユニークなフィルタが醸し出すケミカルです。

これをさらに現場でぐちゃぐちゃにインプロヴァイズしたものが、下のSound Leaves 6 / SFH (excerpt)の0:45ごろからの流れです。

特にSphereが遠ざかっていくシーンでは、背景バッファのClearをわざとdisableし、Z軸のむこうに過去フレームの描画ゴミが溜まっていくままにして、ドラッギーな気持ちよさを醸し出しています。


Improvisation, JMJMJ, New Standard, SFH 5 / SFH

また、String to Imageには、単なる文字列指定のほかにフォント指定、カーニングやオフセットといったパラメータもあり、このあたりを動的にいじるのもツボです。先ほどのビデオの頭の方でも使っていますが、積極的に使っているのがこれです。
得られた画を、さらに別の画のフィルタやマスクに使うこともできます。色調反転やハレーションに使っています。

映写環境

プロジェクションを映写するフロアの環境によっても、心地良い効果を作り出すことができます。

以下は、六本木のバーのさらに奥にある、ダンスレッスンの部屋 かつ 岩盤浴もできるガラス張りのスタジオでのパフォーマンスの録画です。四面に鏡があるので、東南アジアのパーカッシブなテクノに般若心経を載せた曲調にあいまって、プロジェクションがさらにプロジェクションを生むという不思議な空間になっていきます。(文字間カーニングを異常な値にセットしたString to Imageでのお経横流しもしています)

Heart Supra / 211 apart
Music by Jun Morimoto, Voice by Yukie Fubuki

また別のアイディアとして、投射する壁面の手前、演者と観客のあいだに紗幕を何枚も垂らすことができるフロア (西麻布Bullet's) では、空間にいくつものレイヤが重なっているような気持ちよさを演出できたりします。

素材のフィールドワーク

こういった出演依頼は急に飛び込んできたりしますし、締め切りや時間に追われてネタと発想の両方を考えるのもつまらないので、たまに、なんでもない日に動画や静止画のフィールドワークに出かけます。出先でふと空いた時間にこれを行うこともあります。

静止画などはCreative Commonsで変更・上映可能なライセンスのものを探したり、あたりを付けておくと便利です。flickrのライセンス指定検索機能がおすすめです。

フィールドワークは、感性のみで行動します。「この商店街の奥の切れかけた蛍光灯のノイズを再生速度50%に落としてマスクフィルタとして使うと白日夢のなかの憔悴みたいな雰囲気になって良いかも」といったわけのわからない思考を行う必要があるので、通常の頭の使い方とは違います。なので、他の用事と同時にするのも難しいです。

たとえば以下はアガるシーンにも、鎮静(chill)なシーンにも合い、ループ性も高い便利な動画マテリアルですが、これは確か江古田のラーメン屋の店先の電飾看板です。「ラーメン 餃子 チャーハン」といった文字パターンが流れる電球群をスマホで動画接写し、縦横倒したもの。仮アテしてある音はさすがにラーメン屋のものではなく、手元のmicroKORGか何かかな。



なるべく意外で予想もできないマテリアルを使ったほうが面白いですし、こうしてブログのネタにもなります。狙ってやるのでないかぎり、ベタなネタや演出はやりたくありません。「爽やかな広がり」で青空ぼやーん、「夜のさざめき」で東京タワーや行き交うタクシーの夜景なんて、カラオケ屋の「ロケ地東京」じゃあるまいし、くそくらえです。センスの悪いものをお客さんの目に入れるのは失礼なことです。

これは1990年代に新宿でやったライブにPV的に画を当てたものですが、イントロなどに出てくる建築的なマテリアルは、島根の漁港に置いてあった漁礁です。加えて、出会い系サイトに並んでいた大量の女の子の顔写真をzshとwgetか何かでバッチ取得し、フィルタ処理をかけまくったものを2フレーム周期ぐらいで目が痛くなるよう麻薬的に入れ替えています。3:23あたりから、同じく中華料理屋の電飾マテリアルも断続的に出てきます。


Half A Smile / Sect Commune
Music, Lyrics by Motohiko Umezawa

Quartz Composerの入門については良い本がありますが、

Quartz Composer Book —クォーツ コンポーザー ブック—

Quartz Composer Book —クォーツ コンポーザー ブック—

  • 作者:鹿野 護
  • ビー・エヌ・エヌ新社
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VJの道具として使う視点での技術的背景やフィールドワーク、ライブプレイ実施について書かれたものはほとんど見たことがありません。なので書いてみました。何かの参考、触媒になれば幸いです。そして、面白いものができたり、プレイするとき、呼んでください!