高尾山 (2)

travel

朝から高尾山に登ってみる。昔の記録をみてみると、16年ぶりだ。

山登りするつもりはまったくなく当地を訪れていたのだが、泊まった宿 (タカオネ) では、宿泊者にはチェックアウト後でもシューズとか貸してくれるので、ありがたく利用させていただいた。

高尾山口駅から山のほうへ。
ケーブルカーの駅のわきを抜けて進む。
お地蔵さんがかわいい。

6号路というほうに行ってみる。

琵琶滝を通過。きもちいい。

いろんな花が咲いていてかわいい。

とはいえ、だんだんしんどくなってくる。最後はひたすら階段。しんどい、しんどい、むりむりむりむり……

ついたー

帰りはラクに1号路。
杉の大木がすてき。

さる園・野草園では総選挙をやっていた。
掲示が凝っててたのしい。

かえりはケーブルカーかな、と思ったが、あえてリフトでくだってみる。
高所にがてなんだけど、あえてのチャレンジだ。

いや、全然たのしい!

ふもとに下りてみると、TAKAO 599という展示施設ができていて、建物もきれい。

時間もちょうどお昼どきである。
このあたりの店構えを見ると、とろろ蕎麦が名物のようである。
いちばん老舗っぽい髙橋屋は今日はお休みだったので、
適宜さがして入ってみる。山菜とろろそばをいただく。

さて、今回は自分にしては珍しく、車ではなく電車できていたので、また高尾山口駅へ。
終点の風情が実にいい。

高尾-高尾山口区間だけ単線区間になっている。
駅を出るとすぐ単線がトンネルに吸い込まれていく。いいねー。

さあ、帰ろう。

さて、帰宅してしばらくして昔の記録をみてみると、
今日は山登りとして6号路というルートにチャレンジしてみるかー、とか
リフトに挑戦してみるかー、など
すべて昔に通った路だった。
なんもおぼえちゃいねえな。

高尾山

昭和時代の自動車のカタログ

car

家の掃除をしていたら、古文書の金脈がでてきて、やばい。
なかなかクルマずきだった父が中心に集めていたカタログ類だ。

405MI16!
309GTI!
505!
たまんねえ。
「プジョー猫足」とかわかったようなことを言うみなさんは、この前で1時間正座だ。

504!
現行508で「おでこの車名番号」が復活したのは同慶のいたりだ。

スパイダー・ヴェローチェ
ジュリエッタ
スプリント
フェッタ
たまんねえな……

そしてきちんとオチもある。
「名車には名車の防錆処理。」

初代5 !
9 !

大学に入り免許とり、車ってどんなの… と初めて父に連れ回されたときは、4や、イラン製の初代5, シトロエン・ヴィザGTなど見せられ、ずいぶん面食らった。
結局その後ルノー・シュペール5を選ぶことになり、それから、僕の人生と頭の中の配分の20%〜60%はフランス車になる。

それまでの僕は、クルマ、うーん、トヨタかな? ソアラってかっこいいな、という普通の青年だった。
でも後日、幼稚園のときのらくがき帳に、ほとんど読めない字と、ほとんど判別できない絵で、自分で描いた「アルピーヌA110」のクレヨンお絵かきがあるのを発見したので、幼時から何かしらのクルマオタク・インプリンティングがなされていたのかもしれない。

フエゴとか、たまんねーな……
DS, SM, GS, CXを手がけたロベール・オプロンがシトロエンからルノーに移籍後の初作品。

このころのルノーはインポーターがまだキャピタル。
4枚めのはジャクスになってから。

初代124に、X 1/9
ベルトーネ・カブリオというのは知らなかった。Ritmoベースらしい。

Y10 (イプシロン・テン)

なぜか1週間ほど乗っていたことがあって、
案外しっかりしたボディー
アルカンタラの内装
イタ車お約束の形容「蜜壺を引っ掻き回すような」いったい何速に入ってんのか不明なぐにゃぐにゃシフト
同じくお約束の「イタリアの手長猿」の遠めのステアリング
室内のむせかえるようなあのイタ車の甘い匂い
堪能した。

ミツワ発見
当時924あたり狙ってたのかしら。
総合カタログがなぜフランス語なのかは不明。

残念ながらpintoもどきばっかりだった70年代のフォード
かつunsafe at any speed (c) ラルフ・ネーダー

でもPintoとMustang II Ghiaは家の車だったので懐かしい。
内装も真っ赤だったり真っ青だったりしたが、
まれに小学校に送ってもらったとき、父のアクセルV8ひとふかしで、飯田橋から九段の坂の上まで、即座に着いていたのは衝撃だった。

80年代ごろまでのアウディって、「田舎の教頭先生」か「市役所の課長さん」が乗るクルマ、というイメージ。
マジメなんだけど、洒脱やかっこよさとは無縁。事務機器みたいな道具。
家のクルマのチョイスとしては「えっ、ええぇぇ…… ないわ……」だった。

90年代にバブルに入り、六本木カローラや赤坂サニーの190Eや320iに混じり、赤い80も都内を賑わしはじめると「ちょっ、おまw」で面白かった。急に高校デビューかい、ちょっとかゆいぜ的な。

しだいに、カタログにフェリーニだのショコラだの、一杯引っ掛けてからでないと恥ずかしくて見れないようなワーディングの営業努力がみえてくる。

でもやっぱクアトロクーペは武骨でかっこいいや。
電気機関車みたい。
このころは、ヒラメのセリカもシトロエンBXも、ルノー21も日産パルサーEXAも鉄仮面スカイラインDR30も、みんな四角かったなー。

でもってピエヒが若い!! やばいwww

さらにSA22C !!
ブルーのMAZDAディーラーの看板も実に懐かしい。

Z30
かっこいい……
僕が幼稚園のころ、家のクルマが2台続けてZ30だった。

Z130は…
どうでもいいや (ごめん)

時を経て、Z32
このころになると、私も成人して自動車免許を持っており、父もまだ現役で、一緒に日産のディーラーに見に行った気がする。

ジャパンターボ
桜井真一郎先生にも、もちろん2ページ使っている
プリンス店扱いのトラックなどにも触れてるのが極めてイイ。

当時わたしは小〜中学生。家の車もジャパンターボから鉄仮面だったのだが、R30のカタログは見当たらず。

R32

僕も大学に入り免許取ったばかりで、青梅街道を走っていたら、いまは亡き村山工場の正門から発表直後のR32 GTSクーペが数台、陣形を組んで出てきたのに偶然でくわし、えらく感動した記憶がある。

SOHCなCA18搭載グレードあったのとか知ってますかね…

自分の記憶にある最古の家の車は、赤ん坊のころの初代カローラKE10はさすがに覚えていなくて、僕が3歳ぐらいのときの初代セリカST10なのですが、その後もセリカ系は追っていたらしい。
6発がXXに枝分かれしたときのセリカXX
ご存じのとおり、USではこのときから既にSupra

同時期の4発セリカ

その次の60系。
カタログにチャプマン先生でまくり。
ある意味元祖「ハンドリング・バイ・ロータス」

いちばん下にあったのはユーノス一式。
とくにERのカタログは、新品とまごうばかりのコンディションで、なにか然るべきところに奉納したい感じ。

練馬区の選挙

2022.4.17に練馬区長選挙と練馬区議会議員補欠選挙があるそうだ。

令和4年4月17日執行 練馬区長選挙・練馬区議会議員補欠選挙:練馬区公式ホームページ

誰に投票するといいのか、調べてみる。

区長選挙

1名を選出する。
候補は2名だ。今回の候補者は76歳と55歳なので、若いほうに投票したほうが世代交代を促せる。

吉田健一 55 無所属 新

  • 新人、幼稚園理事長
  • もちろん吉田茂の息子さんとは同姓同名の他人
  • 推薦政党は立憲民主党と共産党、社民党、地域政党の生活者ネットワークが推薦

申し訳ないが、推薦政党が厳しい。立憲民主党と社民党といったあたりからは、論理的な思考、物事を前に進める、物事を切り分けて考える、判断し決断し実行するといった、人間の文明と文化に必要な要素が感じられない。

共産党は真面目な人たちの集まりで反証機能として一定の価値はあると思うが、自治体の長には物事の進めるほうにバランスを置くことが求められる。

推薦政党とは関係なく、この方が物事を推進する能力に長けた素晴らしい人である可能性はある。が、政党制民主主義において、推薦政党を判断材料にするのは妥当だろう。

政策 – 吉田健一オフィシャルサイトを拝見したが、区民を向いた些事ばかりのように感じた。区民を向くことは、区民の意見のためにはなるかもしれないが、区民のためになるかは、どうだろう。
区民の意見を聞くのは良いことだが、区民の意見のとおりにするのが良いとは限らない。ここの判断決断が政治家にとって最も大事な能力だ。この方がここをできるという印象を持てなかった。

前川あきお 76 無所属 現

  • 3期目を目指す現職
  • 自民党と公明党、国民民主党、地域政党の都民ファーストの会が推薦

このかたに投票することは世代交代にはつながらないが、世代交代というのは物事を改善するための手段の一つであり、それが妥当かどうかの背景の実感もない。練馬区政には特になんの不満も持っていないし、コロナワクチンの接種における練馬モデルといった昨今の施策も評価できる。

区議会議員補欠選挙

欠員の2名を選出する。

渡辺てる子 62 立憲民主党 新

うーん。bio拝見するといろんな苦労をされ活動してこられた方のようで、敬意を感じるが、苦労をしてきたことと、物事を前に進める能力の関係に、一票を投じるだけの自信を持てなかった。
あと、残念ながら所属政党が完全に無理。上と同じく、所属政党は一定の妥当な判断材料だと思うので。

やくし辰哉 34 日本共産党 元

共産主義は興味深いフレームワークだが支持には至らないし、日本共産党はマジメな野党だと思うので、議席に一定の比率を持っていてもいいと思うが、
外環道工事再開の中止を 国・事業者へ申し入れ → いや、他の案件も含め、物事は前に向かって進めて、豊かで安全な自治体を目指してよ… トラブルや障壁に対しては、ではどうすると実現できるのかということに人間は時間を使ってくれ…

岩川ひとし 62 無所属 新 なし

上石神井の住宅地にある鍼灸院のかたのようだ。

サイトはない。以前から何回か立候補していて、サイトをお持ちだったこともあるようだ。しかし今はない。

サイトはないけど、この方が判断決断推進に優れた素晴らしい方である可能性はある。しかし、公費をもとに自治体の運営を担ってくれるひとを選ぶのであれば、自分や政策を適切な手段で明快に広報できる能力を持ったかたを選びたい。2022年にサイトなしで立候補する候補者にはここに不安がある。

岩江しろう 62 無所属 新

サイトのbio拝見するとこのかたも鍼灸師だ。
学歴みると中高とその専攻と盲学校なので、なんらかの視覚障害を持っているのだろう。

しかし、障害はある人にはあるというだけで、その上で努力や工夫や仕組みの改善で前に進むことが可能だし、進んでいる人はいるし、進める世の中になったほうが良い。
このひとのその後のbioを見るとまさにそういうことだ。

1993年 フロリダ国際大学健康科学部理学療法学科 卒業(学士)
2001年 フロリダ統合医科大学健康科学部東洋医学科 卒業(修士)
2014年 南フロリダ大学医学部リハビリテーション科学科 卒業(博士)

サイトにある政策というか方向性は、ダイバーシティ推進の方向のものだが、数字やファクトを挙げて明快論理的に説明しておられ、結果として目指すことは、社会全体としての能力強化だ。これだ。こういうことですよ。

有権者のひとりとして、このかたには区議会にお出でいただきたい。

西山きよたか 58 自由民主党 元

一定のしっかりした社会経験があり、保守党として区政に参加され、というかたのほうだ。把握が薄くて申し訳ないが、引き続き続けていっていただきたい。

ベイビー・ドライバー

movie

犯罪カーアクション映画ではあるんだけど、なんとも不思議にスタイリッシュ。
レオナルド・ディカプリオが出たほうのロミオ+ジュリエットとか、踊りいっぱいのインド映画とまではいかないけど、かすかにリアリティから飛び出した色彩と音とリズムの感覚。

ベイビー・ドライバー

ベイビー・ドライバー

  • アンセル・エルゴート
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Sony BluetoothスピーカーSRS-XB23

musictech

リモートワークのおともに、手ごろに手元にいい音を。

また昨今、公共交通機関や人のいるところを避ける流れになり、自宅からもくもく作業をしている。

一人で部屋でもくもく作業をしていると、心地よく上向いた気分にするために、周辺を心地よく音楽で満たしたい。ひとり作業なので、まわりの音声から自分を守る必要はない。ヘッドフォンのたぐいは必要ない。単に心地よい音で包まれればよい。
Google Nest Miniは自宅にすでに2個あるが、あれは自宅に音と便利をもたらすものであって、自分を音で満たすためのものではない。

MacBook系のスピーカーはノートPCとしては優れていると思うが、音で包まれたいというニーズを満たすほどではない。昨年末、日立の「白くまくん」のいいやつを買ったときのコジマ電気のポイントがあったので、所要のついでにちょっと店頭でスピーカーを見てみる。

SonyのSRS-XB23を買ってきた。いわゆるBluetoothスピーカーである。

ちょうど500ml程度のペットボトルぐらいの大きさ。円筒。
大きさ、ほどよい。重さもほどよい。色は五色から選べる。

いちおう横置きすればステレオスピーカーとしても使える。

「重低音を響かせるExtra Bassモード搭載」とのことで、円筒形の左右両端にあるバスユニットがびんびん震えているのが手を当てればすぐわかる。
出力は14Wで、一人で一戸建てで鳴らすには充分。これ以上でかいものを買っても近所迷惑だし持て余す。

満充電しておけば12時間保つらしい。僕のiPhoneつながるのかなぁ… みたいな人の車ですごす一日みたいなときにも重宝しそうだ。充電はいわゆるUSB-Cでできる。

実際に使ってみて感じたことは

  • 購入時のデフォルトはモノラル。ステレオ動作に切り替えるには、ソニー提供のiOS/Android向け「Music Center」アプリが必要。ただまぁ、スマホを持たずBluetooth接続もしない人がこれを買うとも思えないので、これでいいかな。
  • 設定項目はそんなにない。Music Centerアプリで調整できるイコライザーもLow/Mid/Highの3バンドのみだ。でもまああまりここでいじり込んでも仕方ないし、どうしても気になるならスマホやPCなど音を出すほうでイコライジングすればいい。こんなもんでいい。
  • Extra Bassモードはオフのほうが電池は保つようだ。ただし、こいつをオフにすると、すっかすかの3000円ぐらいのスピーカーみたいな音になってしまい、これならMacBookの内蔵スピーカーでいいやとなるので、オンのままで使ったほうが意味がある。

あとは、防水なのでお風呂でも使える、2台買えば左右設置のステレオ再生もできる、マイクも付いてるので音声電話にも使える、といった機能もあるが、まだ利用していない。

実売価格は11,000円程度である。けっこうValue for moneyで満足。

追記

結局、もう1台を色違いで手に入れて、ステレオペアにして楽しんでいる。

2台組をステレオペアに設定するためには、まずは1台めをBluetooth接続し、Sony謹製Music Centerアプリでもう1台を指定してSpeaker Groupを構成し…… と若干手間がかかる。この構成には十数秒の時間を要してしまう。さらに、せっかく構成したステレオペアなのに、別のiPhoneやMacからうっかりどっちかのSRS-XB23にBluetooth接続してしまうとステレオペアが解散して単なるBluetoothスピーカー2個になってしまったりする。

なので結局、機種変して退役したiPhoneを1つ、設定やアプリなど何もかも初期化し、SpotifyとMusic Centerしかアプリ入ってませんという状態にし、SRS-XB23ステレオペア専用機にしている。これがまた、むちゃくちゃ快適。

超音ジェット機

movie

戦後直後、航空機産業がジェット機で音速に挑んでいたころの、英国版のお話。つまり映画「ライト・スタッフ」のご先祖さま。
いちおうフィクションだが、モデルは明らかにデ・ハビランド社。創業者ジェフリー・デ・ハビランドの愛息ジェフリー・デ・ハビランド・ジュニアが同社のテストパイロットで、かつ試験飛行で事故死している。

とはいえフィクションで、かつ一般向け映画なので、細かいところは割と適当だ。ベノムってイギリスからアルプス超えてエジプトまで飛べるぐらい足が長いっけ? とか、商売敵の機種だけどいいなー と評するコメットはそれこそデ・ハビランド社と大英帝国の誇りじゃないのかい? とか、社運と命をかける超音速テスト機こそ商売敵のスーパーマリンのスイフトじゃ? とか。ソニック・ブームはバーン! じゃなくてバンバーン! だよね。
細かいところはいいや。でも、第一線にいたRAFパイロットがジェットエンジンの音も存在も初耳だとか、音速を超えたら操縦桿を逆操作すればいいんだとか、ストーリーの要諦になる部分でもヘンな流れがある。

でもいいさ。縦横に飛び回る蛇の目ジェット機を堪能しましょう。

超音ジェット機(字幕版)

超音ジェット機(字幕版)

  • ラルフ・リチャードソン
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Joplinいい感じ

tech

Joplinを試してみている。なかなか良さそう。
Evernote Legacyから乗り換え、しばらく暮らしてみることにする。

背景

Evernote Legacyをしばらく使い続けることにする上の過去記事にあるとおり、Evernoteは2011年から有料コースで使い続けていたのだが、昨今の性能品質低下がしんどい。出先でスマホでメモを検索して閲覧するという、canonicalな操作がかなりできない。

サービスやアプリの運営っていろいろあるものだし、そこへの敬意なしにああだこうだ文句ばかりいうのは好きではないのだが、急場の避難として提供されているはずのEvernote Legacyを仕方なく使いつづけ、すでに1年経っている。このあいだに気付けた改善はない。macOSでの利用に限ればEvernote Legacyでしのげているが、このまま使い続けるのは今後が暗い。

乗り換え先をどうしようと考えていたが、最近急浮上してきたのがJoplin

  • macOS, iOS, Linux, Android, Windowsで使える。npmでインストールできる端末版すらある。
  • データ保存先は各種クラウドなどいろいろ使える。
  • OSSである(MIT)。最悪なにかあってもソースさえあれば最後は自分でなんとかなる。この安心はでかい。
  • E2EE対応も良き。

同期先の準備

Joplinのデータ保存先は、local file systemをはじめ、Nextcloud, Dropbox, OneDrive, S3などいろいろ選べる。作者自身が提供しているJoplin Cloudというバックエンドもある。

だいたいの場合はこれらでいいと思う。自力であれこれ構築したり運用したりするのはもうold schoolだ。金で解決できるならそうしたい。

また、僕はもういい歳で、子どもたちもほぼ社会人だ。このステージになると、僕が死んだ後の家族が僕なしでデータ遺産をretrieveできるかという点も結構でかい。高いITスキルがなくとも、必要なcredentialさえあればアクセスでき、金さえ払えばサービスが提供されるバックエンドが望ましい。

だが、僕のデータは全部で10G近くあり、かつ、まずはトラブル時に詳細まで追っていけることも確保したい。なのでまずは自分でEC2にWebDAVサーバをUbuntu 20 + apache2 + Let's Encryptで作った。金のみで解決できる同期先は、いろいろ安定してきてエコシステムが成熟してからでもよい。本当はS3を使いたかったけど、まだBetaと書いてあるので見送った。

Joplinは、DAV上に大量の*.mdをフラットに作る。ちょっとMaildir感覚。Evernoteからデータ移行したらいきなり2万ファイル以上フラットに並んでしまい、今後のファイルシステムの負荷が気になったが、そうトラバーサルがかかることもないだろうし、ext4ならまぁいっかー。もうちょいpathがhashしてあってもいいかな、とは思ったけど、そこはWebDAVの裏側が担当してもいいことかもね。WebDAVに現れるファイルツリーと、その実体のファイルツリーが同一の写像である必要はない。Joplinがわの責務としては構造はシンプルなままでよい。

データ移行

まずはmacOS版Joplinアプリをインストールし、Evernoteからのデータ移行をする。
Evernote側では、ノートを複数選び、enexで保存し、そのenexをJoplinで ENEX - Evernote Import File (as Markdown) する。

Evernoteでのenexエクスポートは、多数のノートがまとまったノートブック単位で、ノートブック名をファイル名としたenexとして保存していくと作業効率がよい。ただしノート数が多いとエクスポートに失敗することがある。200個程度でダメなこともあるし、数千個で問題ないこともある。ここは地味に着々とやっていくしかない。

Joplin側でのenexインポートは一切ノントラブルだった。

各種Joplinアプリ

Joplinアプリは、macOSの他にもWindows, iOSなど試してみた。いずれも良さそうだ。

端末版は、nodeまわりのあれこれでインストールできず。いつかヒマができたら。

iOS版は、iPhone 8, iPhone 11, iPad Air 2いずれで試しても、設定画面にあれこれ入力したあと、画面が崩れてほぼ真っ白になって、戻れなくなる問題がある。いずれ時間ができたら自分でも追ってみたいが、とりあえず回避するには

  • まずは言語と日付書式設定だけして保存(フロッピーのアイコン…)
  • つぎに同期先にWebDAVを選択し、WebDAVパスワード、WebDAVユーザ名、WebDAVホスト名の順番で記入し、ふたたび保存
  • ここで画面が真っ白になるので、いったんタスクキルして、再度アプリを起動

これで初回の同期がはじまってくれる。

使い勝手

まあまあサクサクで悪くない。キーバインドをEmacs風に設定できるのも良い。Markdownの書き心地もなかなかだ。もし不満だったら任意のエディタを指定できる。

Chrome & Firefox extentionとして用意されているWeb Clipperも程よい。

同期もいまのところノントラブル。

ただiOS版はバックグラウンド動作ができず、裏でデータを同期しておくことができない。また、デフォルト設定だととにかく全てのデータを手元に同期してしまうので、データ量も通信量もなかなかのことになる。このあたりのlazynessというか都合の良いチューニングは全盛期のEvernoteは優れていた。Joplinでは、ノート数ぶんのMarkdown全数をローカルに同期してしまうことからは避けられないのだが、添付ファイルは「自動」または「手動」にしてオンデマンドで同期することをおすすめする。

Markdownプレビュー領域には以下のCSSを当てた。

/* For styling the rendered Markdown */

body {
    line-height: 1.7;
    font-size: 14px;
}

ol li, ul li {
    line-height: 1.4;
}

Joplinというアプリの名前は、作者が好きなピアニストの名前からだそうだ。女性ロックシンガーの名前からではなかった。いいところで早逝してしまうことはなさそうだ。サイトにはDonation手段がいくつか載っているので、ベンツを買ってあげることはできないが、GitHub Sponsorぐらいならしてみようかな。

Janis

Janis

  • アーティスト:Joplin, Janis
  • Columbia
Amazon

新型コロナワクチン接種証明書アプリを試してみた

tech

デジタル庁が提供をはじめた新型コロナワクチン接種証明書アプリを試してみた。

iPhone 11でiOS版を試した。

アプリのダウンロード自体はリリース当初にしていたが、マイナンバーカードはさすがに自宅に置いてあり、最近リアル出勤など外出が多かったのでマイナンバーカードを読み取る作業が大晦日になってしまった。

まずは一連のご説明画面が出る。

さて、やってみるか。

いま僕は有効な旅券がないので、国内用でよい。というか国内用しかできない。

マイナンバーカードの暗証番号を先に入力する。もちろんこんなもの頭でおぼえちゃいないが、1passwordで一元管理しているのですぐ出てくる。

さて、マイナンバーカードを机に置いて、その上にiPhoneを乗っける。

読み取り開始。

読み取り中の経過は表示されるのだが、撮影するすきがなかった。つまりそれぐらい速やかに読み込まれた。Suicaで駅の改札を通過するよりは時間がかかるが、PayPayでの支払いよりは少し早い。それぐらいの感覚。

そのあと、接種時に居住していた市区町村の確認が入る。ここは単に確認画面であって、手入力や選択肢ではなかった。接種後に引っ越したなどの事情がある場合は、このフローで選択や入力が入るのだろうか。僕にはわからない。

お。記録から照合された。

発行ボタンを押す。

できた!

極めてスムーズである。

世の飲食店や量販店など、ポイントがつくメンバーアプリを提供している例は数多あるし、なんらかの入会プロセスを必要とするアプリやサービスもいっぱいあるが、これぐらいスッキリ一本道でスムーズな導線、アクティベーションというのもなかなかない。

もちろんこれはマイナンバーカードという、極めて強力な本人確認手段があるからこそ実現できているものだ。つまり、マイナンバーカードというものを配布していること、およびそのインフラの、強力かつ明快な応用だ。つまりアプリケーションだ。アプリ=アプリケーションとはもともと応用という意味だ。

マイナンバーカードやこのアプリが、全員のニーズを満たせるとは思わない。そもそも全員のニーズを満たせるものは存在しない。各人の事情はさまざまであり、各人の思いもさまざまだからだ。

自分は決して多数派ダイスキではない。事情も価値観も人それぞれのほうが面白いと思っているし、そのほうが人の集団である社会として強いと思う。また、少数の意見や事情を聞いたり学んだり、助力になれるか考えるのも好きだ。レインボープライドへの参加部門を担当したり、障害者雇用促進法に基づく特例子会社を立ち上げたときのやりがいからもそう思う。

と同時に、最大多数の最大幸福も大切だ。多数と少数は車輪の両輪だ。相互作用で最大メリットを狙えれば最高だ。そもそも別のものではなく全体のグラデーションだ。敵味方みたいなことではない。そんな考えではもったいない。

なので、マイナンバー制度、およびマイナンバーカードというインフラの、実に効果的なアプリケーション(応用)としてこのアプリが出てきたのは素晴らしいし、出来ばえも素晴らしい。日本に住んでいる人たちのうち、日本国民で、マイナンバーをもち、かつマイナンバーカードも持っており、スマートフォンも所有している人たちにむけ、便利になるものが提供開始されたわけだ。旧姓併記の場合にうまく扱えない不具合があるのは残念なことだが、これはどちらかというと旧姓を併記するという非正規化データつまり運用でカバーしているのが問題の根に見えるので、旧姓も正規データとして扱おうよという話が本筋だ。もちろん正しい解決を延々と待っていると課題に遭遇している人も延々と待たされてしまうので、旧姓併記データもうまいこと扱えるようにしようというad-hocな運用カバー作戦もありうるだろう。戦略と戦術のバランスだ。

実用例、応用例、成功事例として知見が積み重なってゆき、文明から文化になっていってほしい。減点法から加点法の世の中へ。

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド

moviemusic

思ったよりもよかったー

鬱屈なスミスファン若者たちの、スミス解散とプロムの夜に重ねたもうひと事件。ベタだけどいい感じの群像劇。
でもって、同時代の人間には視覚と聴覚で酔ってしまうほど濃密なマンチェスターの濃厚な空気と情報。物語の舞台がアメリカのデンバーという、まったくもってアメリカンでジョックな土地だからこそ、主人公たちの孤独感が際立つ。ゲイ・ディスコのシーンでかかっていたBronski BeatならWhy?じゃなくてSmalltown Boyだ。A Certain Ratioなんかもちょっとかかるよ。

この映画、きっと単館上映だろう、このところ忙しいからもう上映終わってしまっただろう、と勘違いしていたが、そこそこあちこちでロードショーしてんじゃん! ということに日曜の夜に気づき、Queen is Deadを爆音で聴きながら、都内からTOHOシネマズ川崎へ急行。
さすがに館内には数えるほどしか観客はいなかった。しかもまぁみんな同世代のちょっと面倒くさそうな人たちかなぁっていう。友達になれそう。

こういう映画なんだから、爆音上映とかしてほしいな。
みんなで、グラジオラスの花を振りながら、歌いながら観よう!