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孤独のグルメ / 久住 昌之, 谷口 ジロー

いろんなところで主人公が飯をくう、ただそれだけのマンガです。でもこれはいい! 孤独のグルメ 【新装版】 作者: 久住昌之,谷口ジロー 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2008/04/22 メディア: コミック 購入: 59人 クリック: 1,251回 この商品を含むブログ (…

最後の伝令 / 筒井康隆

短編集。 「人喰人種」「北極王」「樹木 法廷に立つ」「タマゴアゲハのいる里」「近づいてくる時計」「九死虫」「公衆排尿協会」「あのふたり様子が変」「禽獣」「最後の伝令」「ムロジェクに感謝」「二度死んだ少年の記録」「十五歳までの名詞による自叙伝…

続 獄窓記 / 山本 譲司

先日読んだ「累犯障害者 - 獄の中の不条理」を書く前の、しかし獄中記である「獄窓記」の後記になる一冊。出所してからの鬱、迷い、そして「獄窓記」を書き出版し、しだいに虞犯精神障害者のケアはじめアクションに動いていくあたりを記されている。 内容は…

ラブホテル進化論 / 金 益見

日本独自の文化らしいラブホテルについて調べてまとめた本。まじめかつ面白くまとめてある一冊。 いろいろ面白かった。 ラブホテル進化論 (文春新書) 作者: 金益見 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2008/02 メディア: 新書 購入: 6人 クリック: 518回 こ…

最後の喫煙者-自選ドタバタ傑作集〈1〉 / 筒井 康隆

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/10/30 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 65回 この商品を含むブログ (89件) を見る これも二十年ぶりぐらいに読んだ作品群。 所収作品は「急流」…

大いなる助走 / 筒井康隆

これを最初に読んだのは二十数年前。やっぱり面白い。一気に読了。最後の一行はいまだに月に一回ぐらいは思い出す。 大いなる助走 <新装版> (文春文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/10/07 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 21…

スパイのためのハンドブック / ウォルフガング・ロッツ

モサドのスパイとして長期エジプトにいたことで有名なウォルフガング・ロッツによる、スパイになるHOWTOの一冊。 小気味よくユーモアある文章で、一気に読める。ひまつぶしにぜひ。 スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79) 作者: ウォルフガング・…

完全失踪マニュアル / 樫村 政則

元探偵業の経歴を持つ筆者による失踪HOWTO本。集中的な気分転換という位置づけで短期的に軽い失踪をこころみるのも却って人生のプラスになるのでは、というケースから、本格的な失踪、さらには触法領域の向こうにあるケースまで、勧めるのでもなく勧めないの…

累犯障害者 - 獄の中の不条理 / 山本 譲司

累犯障害者 (新潮文庫) 作者: 山本譲司 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03/30 メディア: 文庫 購入: 22人 クリック: 332回 この商品を含むブログ (88件) を見る テーマは重いがしっかりと書かれた本。 著者はかつて国会議員を二期すごし、そののち不…

ウェブ人間論 / 梅田 望夫, 平野 啓一郎

これもいまさらだけど読んだ。ぬるいといえばぬるいけど、こういう敷居ひくめの本もないとね。 ウェブ人間論(新潮新書) 作者: 梅田望夫,平野啓一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2007/10/05 メディア: Kindle版 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含…

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? / 西村 博之

いまさらだけど読んだ。それこそ2chのまとめサイトでも読むようにぱっと読むとおもしろい。 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書) 作者: 西村博之 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2007/06/29 メディア: 新書 購入: 18人 クリック: 338回 この商品…

ニッポン地下観光ガイド

先日開通した首都高C2の地下トンネルや春日部の巨大な首都圏外郭放水路,KEKの粒子加速器。あるいは島根の石見銀山や各地の鍾乳洞。そして松代の地下大本営や吉見百穴の地下飛行機工場。つまり、平和テクノロジー系、自然の驚き系、そして戦争の無理筋系、い…

私の夫はマサイ戦士 / 永松 真紀

著者はおもにアフリカ方面へのツアーを得意とする添乗員。ぼくと同い年だなあ。いまはマサイ族の夫をもちケニアにも家庭をもち、添乗員の仕事もなおつづけている。さまざまな体験と決断を、明るい面も影の面もポジティブに綴るおもしろい一冊。 私の夫はマサ…

プログラミングGauche / Kahuaプロジェクト, 川合 史朗

ベランダに出て洗濯物を干していて、ふと気がつくと、目の前の石神井公園が桜満開だった。そうか、いまは春で、桜の季節で花見の季節なんだ。 曲をミックスしてからスポーツジムいって、フレッシュネスバーガーを買い込んで、息子と娘と公園で待ち合わせて、…

世界屠畜紀行 / 内澤 旬子

豚や牛とか、肉を食うときは殺して肉にしてたべるわけで、そんな屠殺(このひとは屠畜といっている)のいろんな国や文化におけるいろいろを、どんどん取材してスケッチして綴った、なかなかの一冊。 世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHO…

日本の戦時下ジョーク集 満州事変・日中戦争篇, 太平洋戦争篇 / 早坂 隆

404 Blog Not Found:国破れて冗句あり - 書評 - 日本人の戦時下ジョーク集より。内容は題名のとおり。ただ「ジョーク集」というよりは、当時のジョークを時折まじえながら、時代の移り変わりをさっぱりめの筆致で記していく、軽めの歴史読本といった感じの本…

名前のない女たち 企画AV女優20人の人生 / 中村 淳彦

モノノアハレ感あふれる一冊。著者であるエロ雑誌原稿書きのルポライターさんが、いろいろ迷い悩みながら彼女たちに接して書いている感じがよかった。これがもし、ああ貴女達は不幸な境遇でお可哀想とか、へんな使命感とか、見下ろす視点で書かれたものだっ…

仰天列車―鉄道珍車・奇車列伝 / 藤崎 一輝

貨車にジェットエンジンを据え付けて、高圧高温の噴流で北海道の豪雪を吹き飛ばそうとした国鉄の試みは… 国鉄系トリビア本。マンガっぽい挿絵はいいから、もっと写真・図版があればよかった。ヘンな機械・乗り物が好きな人には、ちょっとした暇つぶしにはい…

オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby

この本、絶版になっていたのか。amazon.co.jpで中古が出ているが、14,800円から69,999円という、なんというプレミアム価格。 オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby (ASCII SOFTWARE SCIENCE Language) 作者: まつもとゆきひろ,石塚圭樹 出版社/メーカー: ア…

不完全性定理-数学的体系のあゆみ / 野崎 昭弘

野崎昭弘さんの本は、とくに「詭弁論理学」など何回読んだかわからないぐらい愛読したが、この本は申し訳ない、タイムアウトしてしまった。数学の世界にはやっぱりサッパリ興味をもてないことがわかった。何回かためしたが、流れ落ちてくる砂を味わうようで…

靖国戦後秘史 - A級戦犯を合祀した男 / 毎日新聞「靖国」取材班

戦後の靖国神社にはわりとリベラルな時期があったこと、そこに出現した・させられた保守派宮司、そしてA級戦犯合祀まで。 靖国戦後秘史―A級戦犯を合祀した男 作者: 毎日新聞「靖国」取材班 出版社/メーカー: 毎日新聞社 発売日: 2007/08/01 メディア: 単行本…

将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情 / 国分 隼人

親子二代にわたって鉄道好き、そしてゴージャス好きなのか臆病なのか、他国への旅行の際も特別列車でそのまま延々と走っていく金親子のお召し列車、そして線路もインフラも電気も燃料も管理も安定も何もない一般の鉄道事情など、なかなか興味深い一冊。 共産…

テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか / 吉野 次郎

読みやすくわかりやすいまとめ的な一冊。ぱっと読めるのでおすすめ。 テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか 作者: 吉野次郎 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2006/11/30 メディア: 単行本 購入: 5人 クリック: 61回 この商品を含むブログ (27件) を見る

生きかた下手 / 団鬼六

団鬼六といえば誰でも知っているSM文学の巨匠だが、そんな彼の自伝ふう随筆集。 生きかた下手 作者: 団鬼六 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2004/03/11 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (1件) を見る 田舎の英語教師から洋画のアテ…

間取りの手帖・間取りの手帖remix / 佐藤 和歌子

住宅雑誌や不動産屋のチラシからおもしろい間取りを収集してきた著者による「ヘンな間取り」のコンピレーション。ちょっとした散文、インタビューも含む。「間取りVOW」、読むタモリ倶楽部という感じ。ちょっとしたおもしろい暇つぶしに好適。 ちなみに「間…

童夢 / 大友克洋

僕は子供のころから大学生ぐらいまでマンガが嫌いで、アニメも歌謡曲も、一般大衆娯楽コンテンツと目されるものが嫌いだった。特に「子供向け」のものが嫌で、だからウルトラマンも仮面ライダーも、世代的にはど真ん中だが、リアルタイムでは一秒も見たこと…

アタシ困リマス, 日本語のレッスン, 死亡告知 / 貞奴

先日、ずいぶんひさしぶりに www.sadayacco.com を見たので、手を出してみた。 「アタシ困リマス」と「日本語のレッスン」は散文詩。前者のほうが時おり光る。「死亡告知」はフラグメント系の自由文短編集。 若気(わかげ)フラグメントというのか、文芸部にい…

人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ

19歳の男の子(主人公)と39歳の子供っぽい女との恋愛小説。吉行文学をほのあったかいミルクでうすめたような、レトリック薄めのただようような感覚的な文章が、周辺から描写してゆく感じでけっこう良かった。ちょっとこの人の作品ほかにも読んでみよう。 人の…

大人の科学マガジンVol.17 テルミン

あの学研の「大人の科学マガジン」の今度の特集はテルミンらしいぞと、すっかり一部で色めき立っていたのだが、ついに入手。まわりには改造用と保存用などに2冊、3冊と買っているひとも多い。 大人の科学マガジン Vol.17 ( テルミン ) (Gakken Mook) 作者: …

人は見た目が9割 / 竹内 一郎

著者は比較文化の教授職から、演劇や漫画の演出なども手がけるひと。ボディランゲージや色彩、人と人の立ち位置などについてのいろいろ。人間関係のノウハウ本というよりは、演出家としてのツボのノウハウみたいなことも多く書かれていておもしろかった。気…