私をくいとめて

ラブコメと思って観たらかなり趣きの違う映画だった。
コメディ要素もあるんだけど、内面と外面とオルターエゴのせめぎ合い。
重さもあり、リアリズムもあり、音楽で言えばコード進行や音楽ジャンルそのものが想像以上に揺れかわる。

ただ通底するのはのんの表現力で、これが全ての芯になっている。この人の強弱豊かなインプロビゼーションを2時間堪能する体験と言っていい。
映画というよりは演劇を観たあとのような後味。
この一本を成立させられるのは彼女だけかも。