石野卓球 | ロングインタビュー | R25.jp

http://r25.jp/magazine/long_interview/1022008031901_01.html

「歌詞はなるべく、聴いた人の心の中に残らないようなものにしようと心がけてます。もともと歌いたいメッセージがあって歌うならいいんですけど、伝えたいメッセージも特にないので」

そこだよそこ!すばらしい。そうなんだ。

人類が宗教に冒されているのと同じく、音楽は「歌」に冒されている。

もちろん「歌」はすばらしいものだが、「音楽」イコール「歌」なんじゃないの?と無自覚に「歌」として作って歌ってしまっていないのか?
歌を入れると楽曲は成立しやすい。それはギターのカッティングとか、四つ打ちのドラムトラックとか、白玉コード弾きとかもそうだ。でもほんとうにそれでいいのか?

内容もそのほとんどが愛だ。夏目漱石が「どこ迄も同情だとか、愛だとか、正義だとか、自由だとか浮世の勧工場にあるものだけで用を弁じて居る。」と嘆いているのがそこだ。

もちろん愛は世界一すばらしいものだが、そこはきちんと目しているのか?
先入観の檻から解放されないとならない。こんなこといってるといろいろ嫌われそうだが、そこはしょうがない。私もこのことはかれこれ二十年かんがえているので。

まあもと文芸部だからな…みんなどっかがイタイものさ。