タンジェリン・ドリームのスタートメンバーであり、まあリーダー、そして結成38年目の今に至るまでずっといる唯一のメンバーであるエドガー・フローゼの、1983年のソロアルバム。
ジャケットのデザインも写真も、例によってMonique Froeseで、つまりフローゼ夫妻で全部。
内容は、もろに当時のTangerine Dreamが薄くなったようなもの。
1曲目のSpecific Gravity Of Smileは、シンプルめなシーケンスが、予定調和の5ミリ先をはじけるように流れて、なかなか悪くない。
のこりの2曲は、良くも悪くも悪くもニューエイジ・ミュージックなやる気のなさにあふれていて、公共事業のデモビデオのBGM程度になら使い道はあるかな、といったところ。好きな方、Tangerine収集家にはどうぞ。