CD取り違え

古いCDをiTunesに突っ込んでいて気がついた。

Techno Tribute to Depeche Modeという、Depeche Modeのカバーのコンピレのアルバム、もちろんCDケースもリーフレットも、CDの表面印刷もこのアルバムなのだが、

そのCDに入っていた音楽は、

Symphonic Music of Depeche Modeという、これまたDepeche Modeのカバーのコンピレ、ただし全曲弦楽演奏によるクラシックなアルバム、であった。

最初、iTunesというかCDDBが出してくる曲目が全然ちがうので、なんだいったいどこのタコが曲データ突っ込んだんだゴルァ!と思っていたら、CD-DAの音楽データから楽曲データの正解をちゃんと出していたのは Gracenote CD-DB のほうであった。

とはいえ、なんにせよ、出てくるのは、みんな聞き覚えのあるDepeche Modeの曲名と、聞いたことのない演奏バンドの名称ばっかなので、最初しばらく、いったい何が起こっているのかまったく把握できず。

アナログレコードのころは、全然ちがうレコードが入ってるよこれ!とか、2枚組買ったら同じのが2枚はいってたよ!みたいなことは2〜3回経験しているが、何しろCD-DAの音楽データ部分だけが全然ちがうアルバムに取り違えられていたというのは生まれてはじめて。

しかも、両方ともデペッシュ・モードのカバーアルバムというのが混乱に拍車をかけた。

これ、買ったのいつだか覚えていない(2年ぐらい前かなぁ)のだが、おれのと同じ出荷ロットのやつ、ひょっとして全部これかなぁ。でもこんなアルバム買うのって、Depeche Modeのアルバムだのシングルだのコンピレだの買いまくりのデペオタに決まってるから、ろくに確かめずに「あー、また駄作ゴミコンピレかー」と斜め聴きしただけで、そのまま脇に積み上げたままの、まだ気づいてない奴いっぱいいるよこれきっと。

ちなみに Symphonic.. のほうは、ロス近郊にある、クラフトワークのトリビュートとか、テクノ/オルタネイティブ系の B 級 CD をいっぱい出してるCleopatra レーベル(会社のまえ通ったことがある)。A Tribute... のほうは、Big Eye Music という聞いたことないレーベル。プレスしてる工場が同じなのかしら。それにしても、ロットが一緒とか、レーベルが一緒とか、そういう理由で CD マスタデータの取り違えが起こるのは理解できるが、全然違うレーベルの、ただ同じバンドのトリビュートアルバム。という縁だけでマスタデータの入れ違いがおこるのは、非常におもしろい。