The Mad Chinaman / Dick Lee

いまごろ。

実にすばらしい

衝撃の 1st ですね。ディック・リーがイイのは知っていたが、名盤中の名盤に近いかんじだ。当時購って聞かなかった不明を恥じるばかり。

東洋の中の西洋である、しかしやはり血としては東洋でありつづけるシンガポールの文化とそのアイデンティティをミックス… とか文化人のセンセイのようなお約束なこと抜きでも、クロスオーバーにいいとこ取りをしたというか、Pet Shop Boys のように気軽にも聴ける。

このひと音楽は本業ではないそうで (知らなかった…)、上流家庭に育ち、本職はアパレル関係のデザイナーだそうだ、そのせいもあってか、肩のぬけた育ちのよい感じも実によい。おれは努力忍耐根性というか、オレが魂が孤独が都会がどうしたこうした、ジャンジャカジャカジャカうぉおぉー、みたいな、汗臭いへそまがりオナニー野郎系の音楽が、鳥肌が立つほど一番嫌いなのだ。

リズムトラックスはほとんど YAMAHA RX-7 まるだしで、当時はほかにも DX-7, DX-7 II とかこういう使い方をされていると中指立てて自己批判せよ!と頭から湯気をたてていたのだが、もちろんいまは大人になったのでにこにこして聴いている。

しかしこれ 1989 年のアルバム、もう 12 年前だ。おれも年をとったものだ。

徹夜明け

徹夜明けのは段違いに気持ちいいとかよくいうが、それはさておき、寝不足は感受性の高揚につながることがよくあり、これはこれで大変人生的にお得で、いいかんじである。

うまい一服を味わうため、そのためだけに、油っこいラーメンとかを食べる。というのもあるよね。

 

マッド・チャイナマン

マッド・チャイナマン