WALL・E

movie

さすがPixar作品らしく、充分おもしろかった。
テーマのひとつは、まぁエコロジーだが、ベタな社会批判につなげるような下世話なことはなく、単なる前提、基調低音として流れるだけなので、うざくてオェッとなることはない。

画の表現がやっぱり素晴らしい。

ストーリーは非常にシンプルで、いままで見たPixar作品のなかではいちばん単純だったかも。「お話の味わい」の点では、同社のショートムービー Geri's Game のほうが濃かったかもしれない。

エンドロールは、おそらくその後の地球の大地の主権の復活といったものを、いろんな画家の画風に似せ、Peter Gabrielの主題歌にのせて描いた静止画ベースのシーケンスで、心にきたという意味ではここがいちばん感銘をうけた。ピーガブの歌声がまたどんぴしゃりなんだこれが。

エンドロールは、最後の2秒ぐらいがスパイスの効いたネタになってるので、くれぐれもあわてて席をたたぬよう。
森だ空気だ自然だエコだみたいな阿呆なプロパガンダの羅列よりも、こういううまい一撃のほうが、よっぽど大量消費文化への再考をつついてくれるのだ。

買ってはいけないソフト: 宛名職人Ver.15を罵倒する

tech

宛名職人 Ver.15という、株式会社アジェンダによる Mac OS X 用の年賀状ソフトがある。

宛名職人Ver.15 (08版)

Mac OS X 用の年賀状ソフトというのは少なく、というかおそらく同社しか販売していない。
同社の「宛名職人V11」というソフトを数年使っていたが、Carbon フレームワークによる、つまり Mac OS 9 〜 Mac OS X の過渡期的な世代のソフトであり、細かい使い勝手などに古いフレームワークで動くソフトであることからくる不満もあり、もちろん Intel バイナリ対応もしていないので、OS X Universal Binary 対応の新バージョンを楽しみにしていた。

新バージョンは 2007 年秋ごろに出るとアナウンスされていて、楽しみにしていた。
開発の遅れにより、すこし伸びるとアナウンスが出た。うーん、少ない人数でがんばってるんだろうな。がんばれ! 待つぜ!
またアナウンスがでた。そしてクリスマスの前だか過ぎただかになって、申し訳ない、ついに年内に出せなかったというアナウンスが出た。
年賀状ソフトを年内に出せなかったというと、マイクロソフト はがきスタジオ の金字塔がかつてあったのだが、これに続く歴史を打ち立ててしまった。合掌。

さて、年もかわって2008年、秋ごろにまた「こんどこそ登場」のアナウンスをいただき、しばし待ち、ついに出ました。さっそくダウンロード購入。

〜そして時が流れた〜

同社には Mac OS X で唯一の年賀状ソフトウェアを出していただいていることには一種の感謝と敬意を表したい。また、どうやら3人という少人数で最新 Mac OS X 環境への移植をおこなったスタッフのかたがた、とくに去年の年末、おそらく時間と出来ることの狭間で絶望をあじわっただろう経緯にはご苦労様でしたと申し上げたい。

そのうえで、この「宛名職人Ver.15」、販売されているソフトウェアとしてはちょっとなんぼなんでもあまりに出来がひどいので、情報提供として意見を公開し、また可能なら改善アクションにつなげていただきたい。
使い始めて数分で、これはヒドイと思い、同社に要望するつもりでメモをはじめていった(こんなことまでさせんなよ) のだが、なんかもう、これらを送っても同社のサポセンが可哀想なのと、こうしている間にもこのソフトの被害者が増えていくだろうことを考えると、公表しちゃったほうがマシである。上記amazonのユーザーレビューを見るだけでも、このすごさを垣間みることができるだろう。

1. 氏名を漢字入力した際の、ふりがな欄の自動入力がなくなった。宛名職人V11はできたぜ。

2. 氏名を漢字入力する際、人名入力機能がデフォルトでなくなってしまった。
デフォルトでは普通のかな漢字変換。人名入力機能は別機能として実装され、別ウインドウがポップアップする。使い勝手は悪い。
宛名職人V11はできたぜ。IMのハンドリングあたりがCarbonとCocoaで違っていて困難に遭遇したのだろうかと優しく想像できなくはないが、使い勝手は相当劣化。

3. 「住所録一覧」ウインドウで、グループを選択しているとき、新規カードの作成ができない。グループをいったん解除しないとならない。いちいちマウス操作。フォーカスも飛んでしまう。だめすぎる。

4. 「住所録一覧」ウインドウで、グループを選択しているとき、カードの削除もできない。以下同上。

5. 「住所録一覧」ウインドウで、検索欄にフォーカスを移すショートカットがない。
Command-f で飛べよ常考。これもいちいちマウスで操作しろと? どんだけゆとりなんだと。宛名職人V11はできたぜ。

6. カードなり住所録レコードの next, prev のキーバインドがない。いちいちマウスで操作しろというのか。

どんだけゆとりなんだ。宛名職人V11はできたぜ。

7. 敬称入力欄では、キー操作だけでプルダウンから選択できるようになっていてほしい。

これもいちいちマウスで「様」「先生」を選べというのか。こんなことでは、パソコン教室に通う70歳男性のレベル以上には誰も操作効率は上がらない。宛名職人V11はできたぜ。

8. 連名の並び順変更ができない。
どういうユーザインタフェースにするか悩むところではありますが。宛名職人V11はできたぜ。

9 住所レコードのソートができない。

「五十音順に並べて住所録をみたい」というシンプルなことが、

一体どうやったら可能なのかいまだにわからない。意味わからん。

ランダムにならんだ住所録の印刷結果を見ると、本当に俺様の人生の一秒一秒が愚弄されていると感じる。宛名職人V11はできたぜ。

10.「連名1」が未入力のとき、「連名1」の印刷フラグをoffにしても勝手にonに戻ってしまう

11. チェックマークや印刷済のフラグは「書き出し」ではエクスポートできない。

(これが ContactXML の仕様の制限によるものなら、同ソフトに罪はない)

12. 「チェックマークはついてるけど印刷はまだ」みたいな検索ができない

ほんとにできないのか? おいほんとにできないのか? え?

「チェックマークがついてる・ついてない」のレコードを抽出するの絞り込み機能は「グループ」として実装されてるけど、ユーザが追加できるのは

固定文字列を住所レコードに割り当てる、つまり「タグ」っぽいことのみ。

「グループ」としては、ユーザが作れるグループ以外にも、ファクトリー・プリセット的に

「2008年に年賀状を出した人」「2008年に年賀状をくれた人」「未印刷」「チェックマーク付き」

というグループが定義されているが、こういうものをユーザが作ることはできない。

「チェックマークが着いてるけど未印刷」というものだけを絞り込んで表示なり印刷ということはできない。これは心底絶望。宛名職人V11はできたぜ。俺も41歳、かなり丸くなったとはおもうけど、ここでキレのスレッショルドを突破した。公開されたWebでこの市販ソフトを罵倒するほうが社会利益に叶うと判断した。

チェックマークなどの属性情報を汎用的なフォーマットで交換するのは確かに難しいかもと思い、

同社の 宛名職人2009 Premium (Windows向け) までわざわざ購入して試してみたにも

かかわらず、相互のネイティブなファイルフォーマットでのデータ交換はできなかった。

(えっと、この時点で、同社の年賀状ソフトを3本購入まで付き合ってるわけね)

まあここは誰も「できる」とは言ってないことをしてるので必要以上に責める気はない。

しかし、Windows版の宛名職人は、操作性がやや事務っぽくて取っ付きにくいなとは思ったけど、

必要そうな機能がちゃんと実装されているマトモな市販ソフトウェアだということがわかった。

MacOS 用宛名職人V11 との血筋も感じる。

逆にいえば、今回の宛名職人V15への人的リソースの割り当てがあまりに酷かったということだろうか。

13. 少し戻るが、グループで絞り込んでから「一覧表示中の宛名データ」のみを書き出す(ContactXML 1.1などに)

がきちんと機能しない。余計な住所録データも一緒にくっついて書き出されるので、そのデータを

インポートしたソフトのほうでも余計なデータを取り除くゴミ掃除をしなければならない。

というか、こんな調子では、必要なデータがすべて書き出しされたのかどうかも信頼できない。

もうここで疲れた。やめ。疲れたよパトラッシュ。

とりあえず同社には、

前のバージョンの販売を継続せよといいたい。

「宛名職人Classic2」という名前で、前バージョンも10月まで販売していたらしいが、

このまま販売したほうがいい。もはやこれは社会的責任といってもいい。

そのほうが御社のサポートもラクなはずだ。

この宛名職人Ver.15はいったん忘れて窓からすてて、まともなものを一から開発しましょう。

待ってますよ。

P.S.

11. チェックマークや印刷済のフラグは「書き出し」ではエクスポートできない。
(これが ContactXML の仕様の制限によるものなら、同ソフトに罪はない)

これはやっぱり

ContactXML の範疇ではなかった。

その後、いろいろな手段をためしたが、

やっぱり履歴もふくめたデータを

「宛名職人Ver.15」から外に持っていくことはできないようだった。

結局、むかしの「宛名職人V11」に、住所データと属性を、ひとつずつ、

目で確認しながら、手で移していった。

レコードが1,000件以上あるなら、バイナリのデータフォーマットを

解析して何か作る気にもなるが、数百以下の場合は手で苦労したほうがまだましだ。

人生の時間は有限である。「宛名職人Ver.15」にかかわるのではなかったと思っている。

みなさんもよく判断していただきたい。

TrackGuy 0.1.1

tech

TrackGuy という、BTSというか情報共有ツールというか案件進捗管理ツールみたいなものをPerlで書いて公開していたんですが、運用サイトも cvs リポジトリもほぼ同時に飛んで、思い出になっていました。
ちなみに、TrackGuyのユースケースとUIをRuby+RDBで実装されたのが影舞にあたります。

と、いうところ、いまでもTrackGuyを運用していらっしゃるところ があったので、お願いしてソースコードの tar ballを分けていただきました。いやーやっぱ、オープンソースは究極のバックアップです。^^;

8年ぶりにみる自分の昔のコードというのもなかなか滋味深いもので。ドキュメントが linuxdoc sgml で書いてあるよ…

http://trackguy.mrmt.net/

mixed tape 24

music

Mercedes-Benz 提供のおなじみmixed tapeの24が出てました。
もちろん、いつもどおり全曲無料でmp3ダウンロード提供もされており、みんなどんどんiPodなどに入れて楽しんでね(できればお持ちのメルセデスの車内で)というやつ。

前回よりも軽快というかドライビング感があって、あー、クルマでなめらかにどっかにいきたいなぁとおもいます。

BONOX Stapler

diary

小淵沢リゾナーレの小物屋で見つけたステーショナリー。

犬っぽくてまぬけで可愛い。つまりホッチキスです。

調べたら、これ日本のメーカーなんだね。気の抜けたバタくささを出すのが上手なパッケージングだ。

小淵沢 リゾナーレ(2)

travel

翌朝は小雨から雪にかわり、さすがにかなり寒い。

だが、朝食を摂っているうちにまた小雨にもどり、そのうち止んだ。山に普通のタイヤで来ているので助かる。八ヶ岳高原道路を北上、大平交差点から鉢巻道路という道に入る。

入るとすぐに長野県だ。木々が雪にまみれて大変うつくしい。

鉢巻道路にはいって5kmぐらい、Country Kitchenというベーカリーへ。予約してあった(実は前日も車できて、オーダーしてあったのだ)でかいクルミレーズンとか、これまたでかいカンパーニュとか、焼き上がったやつをいただく。野趣あふれるいいものだった。

あとはお約束どおり八ヶ岳リゾートアウトレットへ。なんか僕はほしいものなかった…

アフリカ在住のボランティアだか職業訓練カリキュラムだかがつくった、空き缶金属の再利用でつくったブリキのオモチャ。

ボランティアとかエコとかはとんとどうでもいいが、このオモチャのクルマ、シトロエン2CVとか、DSとか、さらにはDSのラリー用のショートとか、ひどくチョイスがエンスーなのだった。

小淵沢 リゾナーレ

travel

3年ぶりぐらいに小淵沢へ。

10時ぐらいに自宅を出て、調布から中央道へ。なんか世間が大騒ぎしているあいだにガソリンはまた値下がりして、ハイオク116円とかに戻っていた。まあこんなもんさ世の中だいたい。

八ヶ岳高原ラインを超えて清泉寮。3年前とおんなじ。

定宿というわけでもないが、かれこれ3回目、3年ぶりのリゾナーレ。おそらく築十年ちかくにはなるのか、すこしは外壁に風格もでてきたが、それでもイタリアン・デザインな建物群、というか街並みは相変わらず良い感じだ。
本屋カフェの脇には、急造のスケートコーナーもあったりした。

ホテル棟地下の巨大スパ「イルマーレ」
ちょうど大波の時間にまにあって、家族4人でわいわい遊ぶ。
(写真は3〜5年まえのやつです…)

夜になると、クリスマス近いこともあってライトアップがきれい。
部屋はお値段優先でおまかせにしてしまったのだが、コテージ棟のほうが割り当てられてラッキー。部屋から見下ろすコテージ棟、いやコテージ街もこんなにきれいだ。

こどもたちにスタンプラリーが供されているので、じゃあやっておいでと放牧し(こういうのをやらせておくと、親はそのあいだ手が離れるのだ。これもリゾートの大事な要素だ。実にわかっている!)、ホテル内の本屋さんカフェで、奥さんと野菜スープのカップやマシュマロ入りチャイを啜りつつ、バウハウスの建築の写真集だのヨーロッパのクルマの雑誌だの、ル・クルーゼのお鍋のコツの本だの、だらだらと暖かいところで文化浴をする。あー快適。

夕食は結局、前回とおなじく YYGrill. あいかわらずyaccで生成した関数みたいな名前のレストランだ。

メイン・ディッシュを選んで、あとはブッフェ形式。前にいただいた牛や羊の信州味噌炙りはなかなか素敵に旨かったのだが、今回はちょっとフツーだったかな?

リゾナーレはいわゆる大浴場というか温泉がないのがネックだったのだが、2年前ぐらいに、いったん館外をあるくことになってしまうが、温泉の棟ができた。これがちょっとおもしろい間取りになっていて、ル・コルビュジェがニホンの温泉を設計したらこうなろうかという、たしかにイタリアンで前衛で、しかし木の雰囲気の、ちょっといいお風呂なのだ。

特筆すべきは、男湯と女湯の奥にある露天風呂が混浴になっていることで、ここには男女とも一枚羽織ってからすすむのだが、一般的に夫婦なりデートなり家族旅行なり、男女混合で温泉いっても肝心のお風呂では別れ別れになっちゃうばかりで、でもこうやってまたいいところで合流できるのはたのしい。

混浴のところは照明が落としぎみになっていて、ちょうど僕が息子と入ったときは奥さんやら彼女やらおかあさんやらを待つ男どもばかりが薄暗い風呂で所在なげに湯にあたるばかりだったのだが、女性陣があらわれて、たのしい雰囲気になった。やっぱり世の中は男と女がそろってなんぼだ。
露天温浴施設「もくもく湯」

Unreleased Materials Vol.1 / Mandrake

music

「パプリカ」のサウンドトラックなどで知られる、あるいは P-MODEL の創始者でリーダー、とか、どういう説明が通りがいいのかよくわからないのだけど、平沢進がP-MODEL結成以前にやっていたプログレッシブ・ロック・バンドのマンドレイク。

機会があってやっと聴くことができたのだが、すっかり気に入ってしまって、これまた最近ヘビーローテで参っている。

unreleased materials vol.1

unreleased materials vol.1

  • アーティスト: MANDRAKE
  • 出版社/メーカー: マーキー・インコーポレイティド
  • 発売日: 1997/03/25
  • メディア: CD
 

とくに A1「飾り窓の出来事」のベタさといったらない。
唸るハードなギターにシンセリード(おそらく Roland System-100M)、変拍子なオカズに割り込むオルガン、もう古き良きプログレの様式美そのものである。そこに満を持して乗り込んでくるメロトロンのストリングス。テレビの水戸黄門で、ご老公が印籠を懐から出しましたレベルのキタコレ感をもってリスナーに迫ってくる。もはや「展覧会の宮殿の危機」という感じ。途中のアナログシーケンサな間奏部もたいへんよろしい。大興奮である。

とにかく、これが70年代中期から後期にかけて出ていた(マンドレイクはついに正式にはアルバムを出していなかったらしいので、出たとはいえないかもしれないが)ことには、ただただ凄いとしかいえない。

Peugeot 404

tech

風邪で完全にダウンしてしまいました。一日中ねていました。あと最近忙しかったので、Flickrに写真を追加したのが一ヶ月ぶりだよおい!

フランスの自動車メーカーであるプジョーには、かつてPeugeot 404という名車がありました。彼らのサイトの404 Not Foundページには、むかしは「エラーでごめんね! プップー!」って感じで404の写真が載ってて、とても可愛かったんですが、数年前からなくなっちゃってました。

世の中から洒落っ気が減ったと寂しい想いをしていましたが、なんか復活していました。うれしいかぎりです。

www.nissan.co.jpも、むかしは404 Not Foundに、受付のおねえさんたちがreloadするたびに順繰りに困った顔をする仕込みが入っていたんですが、おそらく当時の故itojun師匠の仕事と思われます。これも数年以上まえからありません。

この手のムーブメントで次に期待できそうなのはFiat 500ですが、ヨソのサイトで500 Internal Server Errorを起こすのはなかなか難しいですね。

(数年前のfiat.comは、強制的にhttp://buy@fiat.com/...にリダイレクトされるという、前代未聞のSEO (?) 仕込みが入っていました。URLの「ユーザ名@」書式をマーケ・アピールに利用した例はほかに知りません。でも一部のIEでアクセスできないとか問題もでてたな。さすがイタ公最高!)