中銀カプセルタワービルモジュール (北浦和公園)

中銀(なかぎん)カプセルタワービルというと、建築家 黒川紀章の代表作のひとつ。
部屋一個一個がカプセルで、交換可能。というコンセプト。これですね。

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版権化して、中銀カプセルタワービルがある日みずからの意思を持ってロボに変形して敵と戦う、みたいな映画でもこしらえると儲かると思います。監督はたぶんマイケル・ベイですね。

そんな、住居カプセルモジュールのひとつが、
黒川紀章氏の作品、さいたま市へ : 住宅・不動産ニュース : ホームガイド : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
というニュースを見て気になっていたので、買い物のついでに立ち寄ってみた。

北浦和駅の近くにある北浦和公園に入ってすぐ、四角いのがあって分かる。

ぽつんと。

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表には説明が描かれていますが、花見の季節ともならば、酔客が仮設トイレと思い込んでやってくる可能性がほぼ100%あります。

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この建造物は

無数の生活用ユニットが高い塔や海上シリンダーなどの巨大構造物に差し込まれており、古い細胞が新しい細胞に入れ替わるように、古くなったり機能が合わなくなったりした部屋などのユニットをまるごと新しいユニットと取り替えることで、社会の成長や変化に対応しこれを促進

という思想・建築運動「メタボリズム」に基づいて設計建築されたもの。

メタボ的な物事がポジティブに唱われているのを見たのははじめてで、なんだ、俺もまだ大丈夫だな、と安心な気分になります。

なかを覗き込むとね、もうね、かっこいい。

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すべてソニー大会。オープンリールテープを聴きながらくつろぐわけですね。
この色濃いレトロフューチャー感。たまりません。

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玄関? がわから見たところ。

カッコイイです。
カッコイイけど… 数時間以上住むかというと、うーん。

いわゆるカプセルホテルよりはもちろん桁違いに快適だろうけど、休憩2時間3,000円でも相当不満は出そうです。

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反対側にもcapsuleと描いてあります。メタボリズムを象徴するイラスト。まさにレトロフューチャー、レトロメモリーで宇宙エレベーターという感じでした。

この北浦和公園には埼玉県立近代美術館もあり、こちらも黒川紀章設計とのことです。常設をちらりとみました。やっていた企画展「アンリ・ル・シダネル展」は、一般1,100円ほどは興味がなかったのでスルーしました。

S.F.sound furniture

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