カンブリア紀以前の地球の生物の進化は遅々として進んでいなかったのに、カンブリア紀以降は海に陸に空にと爆発的な進化と豊富なバリエーションを見せはじめる、その、原因がわかっていない「カンブリアの爆発」のトリガーは、生物の「視覚」取得にあるのではないか、という仮説を、生物学や考古学、光学などまじえ明快な文章で解説してゆく本。
極力専門用語を排し、周辺証拠の解説から最後の結論まで落とし込んでいく文章は読みやすく、僕のように生物学に特に興味のないものでもおもしろく楽しんだ。
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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