自転車通勤

思いついて会社まで自転車でいってみた。自転車はベタベタの通勤車というか、最寄りの駅までいくためだけに買った安物で、いちおう3段変速にはなっているのだが、ギアボックスというかリンケージがゆるんでいて、走っていると勝手に意図に反して変速して困るという、NAVI5 や AL4 よりもひどい代物だ。

7時ちょっと前に家を出たのだが、途中コンビニでおにぎりを食ったり、東小金井駅近辺の踏切でのんびり待っていたりしたのが敗因か、0930 の打ち合せに10分遅刻してしまった。くやしい。

しかし、思ったよりも息絶えだえにもならず、なかなかよい。

東小金井手前の狭い踏切にいってみると、他には誰も待ちはおらず、とすると監視のおじさんがトランシーバで連絡をとりはじめ、いまごろだと 0750 ごろにちょっと空く可能性があるが、なんともいえない、それから1分ほど様子を見て空かなければ東小金井駅のエレベーターに回った方がいいと、具体的かつ丁寧なアドバイザーというかコンシェルジェな感じでおもしろい。いろいろ立ち話をする。

東小金井駅は、北口-南口それぞれからホームをまたぐ2階に駅舎や改札があるのだが、北口と南口のバリアフリーなエレベータは地元自転車の公式な交通路として専用の案内員がつくようになっていた。

ここは今回の中央線の空かずの踏切騒ぎで、高校生が駅の階段を自転車を持って上がる!と新聞で問題? になっていた駅だが、むかし東小金井を生活圏の一部にしていた経験からすると、彼/彼女らの行動はまったく正当なものだ。

帰りは飯の時間を差し引くと会社から自宅まで 1h50m かかった。平常心を保っていけば、それほど息も乱れず疲れないものだった。なかなか爽快だ。これはいい。

  • どうにも致命的に運動不足なのだが、運動とかスポーツはやるのも見るのも関わるのも大嫌いなので、運動のための運動、運動のための時間アサインなど糞くらえだ
  • 移動を楽しむ、時間を楽しむことができてよい、んでもって運動にもなるのでよい
  • いろいろな発見もあってよい
  • のんびり考えごとができてよい
  • 頭を空っぽ (鹿威しコカーン) にすることもできてよい
  • たまに休憩しての一服がじつにうまい
  • 自分の制御で移動できるのでよい
  • 自動車通勤よりは微妙に環境にいいのだろうが、それはほとんど誤差というか、こじつけに近くてどうでもいいことだ。
  • 余計な他人 (うるさい他人、スポーツ新聞を読んでいるバカ、酔っ払い、無礼者、マイナスオーラのサラリーマンの渦) と同じ空気を吸わなくて済むのでよい
  • 練馬から八王子まで安チャリで往復というのがバカみたいでなかなかいい
  • 車道は歩道の倍、舗装がよく、見通しがよく、疲れない。ちょっと驚いた。
    というか、自転車は車両なので、特に指示がない限り歩道を走っては「いかん」のだ。
    ただ、車道をそれなりに走るなら、ドライバーの思考とか心理を知っていないと危ない。ので、自転車にちゃんと乗るなら、自動車の運転経験をきちんと持ったほうがいいと思う。(逆の意味で、僕はさらに良いドライバーになるために、オートバイの運転者の思考や心理をつねづね知りたい)
  • 空腹ぐらいのほうが快適に乗れる。めしを食うと重くなってとろくなるのが如実にわかる。これはどんなダイエットの勧めの類よりも、千万言の重みがある。

往復 57km なのだが、週に一回ぐらいは自転車通勤してみようかな。

たださすがに今のチャリでは、スピードが出ないのと、あまりにけつが痛い。車でいうと営業用カローラバンとかカルディナバンの苦痛さがある。

そんなにかっこよくなくてもよく、多少長距離もいけて、渋めの、すぐにかっぱらわれたりもしなそうな、レガシィ・セダンぐらいの自転車がほしいな。