当時はまだ pdf というものが目新しく、日本語に対応した Distiller (pdf 出力系) も、もちろん Acrobat Reader もなかった。そこで日本語が表示できる/できないに依存しない魅力あるコンテンツはつくれないものか、ということで、pdf ファイルを商品としたものとしては日本初だったはずです。
webmaster@なんとか.or.jp とか webmaster@うんたら.com とか担当していると、まっとうな問いあわせ以外にも、家の猫が子を産んだとか、逃げた女房を探してくださいとか、電波が俺を呼んでいるとか、わけのわからないメールが日々迷いこんでくるのは御存知のとおりですが、
webmaster@imagica.com には2ヶ月に1通ぐらい、Citroen DSのpdfを入手したいのだがどこから買えるんだという問合せが、イギリスとかフランスとかオーストリアとか、世界中からやってきていました。ちなみに「デジタルな紙のクルマ」に関して、同様な問いあわせは、他の車種に関してはひとつもありませんでした。シトロエンにかかわると3代たたる、ということか。
フランス語でいきなり「DSはどこ?」とかいうメールが来ても普通はなんのことかさっぱり、なのですが、そこはなんとか、部署人数の半数以下(!)しかいないシトロ乗りたちでいちいち返事していました。
