成人病検診

会社の健康保険組合の検診を受けに赤坂。引越しの前日でタイミングわるいが、もう予約が空いていなかったのでしょうがない。

ほかの空きは正月の三が日とかクリスマスだった。しかしなんぼなんでも、イブや正月に、前日夕食以降食べ物飲み水は禁止です。というストイックな生活はいやだ。

場所は赤坂日枝神社のとなりで、おねえさんもお医者さんもいっぱいいてシステマチックだ。空きっ腹に下剤とバリウム飲まされて、胃カメラでぐるぐるぐる。

検査結果発表まで1時間あきがあるというので、となりの九州じゃんがららーめんに行ってみる。赤坂店はいったことなかった。

九州じゃんがららーめんは「むかしはよかった」の声が多くて、確かに秋葉原店に関してはそう思うが、まぁ特にこれでもいいんじゃないのかな。

昨日から腹がゆるくて水っぽく、空腹にバリウムにぐるぐるに、そこに九州ラーメンで待たされて、どうも塩梅がわるいな…と思っていたところ、やや?

果たして検診センターに戻って確認したところ、また失敗してしまった。おまけにバリウムのあとなので、ホワイトな出力結果となっている。

またしてもダイレクトパンツ(TM)技術でしのぐことに。しかし明日が引越しなので、自分の家に帰ってさえ、もはや換えのパンツはあまりないはずだが…?

クジラ

待合室で雑誌を読んでいると、ニュートンにクジラの特集があって、たいへんおもしろい。

マッコウクジラは 3000m (!) もの深海に潜水できるらしいのだが、その浮力調整をどうやっているかというと。

ながーい頭の中身は「脳油」という特殊な液体で満たされていて、マッコウクジラの体温 33℃だと液体だが、29℃以下に冷やすと凝縮して固体化するという性質を持っている。
クジラの鼻の穴はご存知のとおり頭の上とかさきっぽについているわけだが、右の鼻の穴(というか、ながーい通気パイプ)がこの脳油タンクの中を平たく太く通るようになっており、さらに網細血管が海棉状にタンク内部に張りめぐらされている。ちなみに左鼻からのパイプは、タンクの外を迂回して細い別経路になっていて、これもすごい。

「潜りたいな」と思うと、鼻から冷水を吸い込んで、すると脳油タンクが固体化して比重が増えて深海めがけて一直線に潜水。
「浮上!」の際は、網細血管にあたたかい血液を送り込むと今度は脳油が液体化、比重減少で浮上という、すごいことになっている。

ほかにもこういろいろとすごいアーキテクチャのかたまりで、こういうのを見ると、進化は単なる確率統計だけではないかもしれないなぁとか弱気なことを一瞬思ってしまった。

1時間半は呼吸しなくて平気とか、数百キロかなたの仲間と話したり、頭をうーんとやるだけで 3000m 深海に潜っていったり、おなじ哺乳類でも、ヒトであるぼくの感覚ではとてもはかりしれないなぁと思った。

が、体のかたまりの一部に網細血管が海棉状になっていて、液体が通ったり、固体化したり。と考えると、ある意味、おちんちんに似た特性だなとも思えてきた。

つまり、ぼくの頭のなかに巨大なおちんちんがあるとまず想像を固定しておき、ぼくが脳内おちんちんに海水をすいーと吸い込むと、それはかたくなって、どす黒い深海にどんどん沈んでいき、浮上したければ血を送り込む、うーん、とやると、ふにゃふにゃになって、いざ海面めざしてジャンプ。となるわけだ。

最初、うーむ。ふわー。うーむ。ふわー。をおちんちんに送り込むだけでどんどん潜水・浮上を繰り返すぼく。を想像して面白かったが、そもそも充血 <-> 固体化の作用が逆だし、結局クジラの感覚はわたしには到底わからない。

とかくだらないことを考えているうちに検査結果が出て、血液と肝臓にちょっと脂肪分が多めですね、食事をあっさりめにしましょう、という以外は、身長 174.5, 体重 78.5, 視力両目 1.5 以上、聴力 ok と問題なし。