Citroën Xantia SXのスフィアをスペコン玉にする

愛車Citroën Xantia SXのスフィアをスペコン玉に交換。

スフィアとは、シトロエンのハイドロニューマチック・サスペンションの、普通の車だとダンパーとバネにあたるもの。鉄の玉の中に、ゴム膜で隔てられて窒素とLHMという専用オイルが封入されている。

これにより、独特の柔らかく弾力性のある乗り味が実現されている。
スフィアは要するに英語で玉であるが、日本の愛好家は一種のスラングとしてもスフィアのことを「玉」と呼称する。

これを好む人たちの中には、さらにやわらかーい乗り心地を求めるべく、さらに柔らかくチューニングされた「玉」を求める人もおり、サードパーティーのメーカーもある。

さらに柔らかく快適を目指したものはコンフォート・スフィア、コンフォート玉と呼ばれる。さらにさらに柔らかさ志向のものは、スペシャル・コンフォート・スフィア、略して「スペコン玉」と呼ばれる。わざと、自分の車種より古くてより柔らかかった車種のスフィア、あるいはより大型で大容量のスフィアに交換する人もいる。

よくある「クルマのチューニング」には、サスペンションをより硬く、タイヤをより太くして、運動性能や高速性やアンチロールを求める方向性のものが多いなかで、シトロエンのハイドロを愛好する人には、より柔らかく、何ならタイヤはより細く、というチューニングを目指す向きも多く、特徴的である。

これはamTEXという、コンフォート玉を作っているメーカーの、SP572という、本来はBX用のスフィア。Yahoo!オークションで入手。

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もともと着いているオリジナル純正のタマ。

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スフィア交換に使う工具はおなじみのこれ!

あとLHM!

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もちろん、一度油圧を抜いて、スフィアを抜いても大丈夫な状態にします。じゃないとえらいことになります。

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終わったら、LHMを補充します。

この写真では、LHMリザーバータンクからのゲージの傘が、赤線2本のあいだの所定のレベルに収まっていません。ちょっと入れすぎた。

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実はうっかり、前輪用と後輪用のスフィアを間違えて、前輪がびよんびよんぶよんぶよんで物凄いハンドリングになって、あわてて引き返して付け直したのは、秘密だ。

Citroen Xantia Petrol & Diesel (93 - 01) K To Y (Haynes Service & Repair Manual)

Citroen Xantia Petrol & Diesel (93 - 01) K To Y (Haynes Service & Repair Manual)