月食

帰り道、綱島近辺で道に迷いつつ飛込んだファミリーレストランでなんとか夕食を執って出たそのあと、倅が夜空をみて「お月さま、まんげつだね」

三京を走っているとき「お月さま、半分になっちゃったよ」
今晩は皆既月食だった。こう、天体の動きを実感するつーか、いまあそこに地球の陰が映っている、っていうのは、すげえ。

ちょうど環八の砧公園あたりを走っているころに皆既になる。横道にクルマを停めて、家族全員で見る。

解説

倅に「なぜああいうふうになるのか」と聞かれ、変に例えたり空想のものを持ち出してもしょうがないのでまじめに教えたが、「そうか! わかった」と言うもののわかっているのかおい.

教わったとおり、今度はとなりの妹に教えはじめたが、一歳の彼女にはわかんないだろうこと請け合いだ。

でも、「お月さま、げんちゃんと、あやちゃんが、ちゃんといい子でくるまに乗ってるかな? って、お空から見てるんだよ」と話を締めるところは、やっぱり三歳のこどもというか、こう、かわいい(笑)

次回予告

前回の皆既月食は江戸時代、次回は西暦 2130 年だかなんだかなんだそうな。
倅が「お月さまがまんげつだ」「半分になっちゃった」と言ってくれなければ皆既月食のことは忘れていただろうし、こう、おれは皆既月食を見ずに生まれて死ぬことになったわけだ。
ありがとう。