頭文字 D

奥さんと玄は外出なので、ビデオを借りて彩と見ている。
頭文字 D なのだが、たしかに最初は低予算 CG がプレイステーションっぽくて せつなかったのだが、だんだん、これは、これで、いいのだと感じるようになる。
そもそもセル・アニメという作画形式自体が写実性とは別のベクトルのものであるし、CG だって、別にデジタル・ドメインの作品ばかりが CG というわけではない。「ゲームっぽい画面」というのも、これはこれで世界だろう。結構ポリゴンが粗いのも、そういうことだと思えばこれはこれでいいだろう。
というか、まぁ峠で 140km 出す世界を「リアル」と言いきってしまうと、なんつーか桜田門的にもアレゲなわけで、プレイステーションの `Gran Turismo' の世界こそが Real として視座を定め、そこから...

最初はせつなげだった走行シーンも話が進むに連れてだんだん迫力を増し、それは制作側の成長なのかもしれないが、BNR32 を拓海が追うのを高橋兄弟がチェイスするシーンなど、一瞬鬼気迫るものがあったり、楽しめた。
しかし「お話」の進行はやはりアニメ (というかテレビというか)にされた時点でぬるくなってしまっていて、まぁこれはしょうがないのだろう。