東京防災ブックキットが素晴らしい件

話題になっていた「東京防災」の本。
うちにも届いた。

 

一式アンパックして広げたところ。
なんだろう、いいモノが届いたわくわく感が半端ない。

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きちんと地域別に作り分けられている。こりゃ手がかかっているな…
書籍本体は、読むにもよし、緊急時にパッと持ち出すにもよし、な絶妙のサイズ。
紙はすこし防水っぽい処理がされていて、たとえ泥水の中に落っこっちゃっても拭けばまた読めそう。

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もちろん地図も居住地域ごとに最適化されている。
こちらも防水っぽい、薄くて軽いがしっかりした紙。
裏側は、防災ブック本体を持ち出すには至らなかった際にちょうどいいような、災害時のノウハウのエッセンスがうまいことまとめられた、チートシート的なもの。

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防災ブック本体をおしりから読むとストーリーマンガ仕立てになっていて、しかも かわぐちかいじですよと。

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極めて印象深い真っ黄色なキットだが、しっかりユニバーサルデザインにもなってますよと。

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さらに細部まで魂が宿っているのがこれ。
冊子のはじっこ、実はパラパラマンガになっているのだ。
表から行く編と、反対側から行く編の2本立て。

平常時のコンテンツとしてのエンタメ性向上にももちろんなっているが、いざ有事の際、電気や照明や充電や、下手したら食料や仲間との連絡にも事欠く、寂しく不安なひとときに、ふと気づくこのパラパラマンガ。ふっとした気晴らし、そして「まぁ、落ち着いていこうや!」という懐をも提供する心意気を感じる。

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官がするあれこれというと、何かにつけて批判の対象にばっかりなってしまうが、こういう素晴らしいファインプレイは、きちんとしっかり賞賛すべきじゃないだろうか。大きさ、内容、まとめ、使いやすさ、デザイン、そして全体から立ち上るセンスの良さ。僕は賞賛するよ。