ボッサとメタルを融合させたブラジルのユニットです。
ファーストアルバムのE Chá de Erva Doceは、もろに足し算しましたね。以上。な感じです。
セカンド・アルバムのBossa Nenhumaあたりから、じわじわと始まってきます。イントロのアコギのバチーダから、ノイジーなディストーション・ギターがかぶさってきて盛り上がろうとする。
お薦めは最新作のSamba de Pretoです。曲としてのバランスもよくなってきた。
ボッサとメタルという、明らかにダイナミック・レンジが違う音楽を融合させるのは、アイディアとしては面白いんですが、いざ聴こうとすると、それぞれそれを聴きたくなって求めるマインドセットが違うので、いつどんな気分のときに聴いていいのかわからない。BGMやDJ的にかけるときも、静やかなイントロからいきなりドスンときたりするので、ぶっちゃけ使いづらい。そのへんが若干まとまりがよくなってます。
このアルバムでは、ついにChega de Saudade (想いあふれて、ってやつですね。ジョビン、モラエス、ジルベルトによる世界で最初のボッサ曲と言われるあれ) もカバーしてます。どうせなら名曲をどんどんカバーしていったらいいと思います。
パーティーとかでの、やや控えめな飛び道具として持っていて損はない一枚。
でも、音展開のバランスとか、TPO的に使いづらいのはやっぱり変わりはないかな……