世界の駄っ作機 番外編―蛇の目の花園 / 岡部 いさく

「世界の駄っ作機」というのは、軍用航空機の歴史のひだに埋もれた、どこか憎めないダメヒコーキを扱った岡部いさく氏の著作シリーズ。タイトルは明らかに、文教堂のご存知「世界の傑作機」シリーズのパロディである。

本著は、さらにダメさが濃ゆい「英国軍用機」について書かれたもので、ニッチでおたくなシリーズのさらに番外編である。蛇の目というのはもちろんRAFのラウンデル。ちなみに、このシリーズでは岡部氏は「岡部ださく」というペンネームを使っているのけど、この本だけは「岡部いさく」のままだ。なんでだろう。

戦後のVシリーズボマーとか、ソーンダース・ロウSR.177とかボウタまわりなど、いい感じのまったりしたネタでいっぱい。TSR.2みたいなアニオタ/ニワカ素人向けの話はありません。

ところでEnglish Electricといえば、1940年のロンドン地下鉄に車両を搬入しているこのムービー。70年前とはとても信じられない、モダンでクリーンなデザインがやばいかっこいい! そういえばEnglish Electricはもともとは電車とかのメーカーですもんね。