ヒカシュー クリスマス・ミーティング (渋谷クアトロ)

2009/12/26にクアトロでヒカシューのライブ。
しかもゲストが相対性理論
で、ヒカシューのほうは、井上誠, 山下康, 戸辺哲と往年のゴールデンメンバーもゲスト参加ということで、こんなお得なイベントはない。
これはどうにもこうにも行かねば。と急遽家庭内調整をしていってきた。

なんだけど、いったいどうしたことか。
「クアトロで18:00」が、勝手に頭のなかで「リキッドルームで19:00」に置き換わっていて、まんまと夜7時に、のこのこリキッドルームのほうに行ってしまった。
やべー、とタクシー飛ばして渋谷に向かったが、もともと遅刻ぎみだったこともあって、相対性理論はとっくに終わってて、まさにヒカシューのステージの真っ最中だった。ああ。テレ東とかLOVEずっきゅんとか地獄先生とかバーモント・キッスとか聴きたかったな…

入ったときは「レトリックス & ロジックス」をやっていて、1stのM1の曲です。なつかしい。ヒカシューは今年で結成30周年だそうで、私も聴き始めたのが高一だから、かれこれ26年。いまだに三田超人(フリーマン)といわれてもピンときません。海琳正道さんは海琳さんです。

デジタルなフランケンとかカレー三昧とか、あとアルバム「転々」(もう3年まえなんだなあ…)の続編「転転々」からいろいろ新曲。
さらにゲストで近田春夫。ナマの近田春夫を見れるなんてすごいな。

そのあとオルタネイティブ・サン(この曲だけ加藤和彦がプロデュースだったんですね、知らなかった)とか、パイクとかピノ・パイクとか懐かしいものもとりまぜて。
締めは「幼虫の危機」。いやー、盛り上がってうれしい。わたしは一体「NHK紅白歌合戦」とかああいうガッデムでシットでアスホールでファックなモノが大大嫌いなので、12月に入ったぐらいから正月休みのことを考えると憂鬱になるぐらいなのだが、幼虫の危機をみんなで歌って年を締めるなんて最高ですよ。
♪たのしいな〜 幼虫が死ぬなんて〜
♪たのしいな〜 にんげんも死ぬなんて〜

アンコールはなんと「ト・アイスクロン」、そして「うわさの人類」。さらに「えーい、もう一曲やろっか」ということで「プヨプヨ」。オールドファンにはたまんないとこです。

おととしStar Pine's Cafeでみたときも思ったのですが、ヒカシューってライブバンドとしても凄く良いです。ロックのようにドライブしたり、ジャズのようにスウィングしたり、あるいは音程とリズムが破壊された緊張感ある即興、そしてこれらが全部、俺らはたのしい見世物をやるんだぜという表現精神に則ってるのですばらしいです。三田さん(海琳さん)は相変わらず可愛いし、巻上さんは図々しいいたずらっ子みたいで、のびのびした声もかわらず、ダンサー出身の人がテルミンでパフォーマンスすると実にいいなと。(最近はいつも Moog Etherwave を譜面台のごとく置いていますね)ただ、初期メンバーだったサックスの戸辺さんがどうも乗れていなかったのが気になった。体調でも悪かったのだろうか。