試験に出るMAGMA

ハマタイ!
いよいよMAGMAの今月末の来日ツアーが迫ってきたわけですが、まだぜんぜんMAGMAを科目履修してないひとのために、ごくかんたんな予習だよ。
「いい国つくろう鎌倉幕府」「水兵リーベぼくの船」「PV=nRT」だけで大学受験に臨むようなものだが、なにもないところから行くよりは、ずっと楽しめるはずだ。
僕は全然MAGMAマニアじゃないので、素人がこんなこと書くのは恐れおおいもいいとこなんですが、それ違うそうじゃないとかあったらびしばし罵倒してください。
(まず想定されるツッコミとしては、M.D.K. が入ってないですね。僕 M.D.K. そんな好きじゃないんです。ごめんなさいごめんなさい)

The Last Seven Minutes
おそらくいちばん聴きやすい。ファンク・ジャズ・ロック・プログレ、いろんな要素をよく含んでいるよいサンプル。比較的短いし。名前のとおり7分ちょい。リーダーのオッサン、クリスチャン・ヴァンダーのドラムがどんなにカッコいいかよくわかるはずです。
もちろん歌詞は、彼らの人工言語…おっと、惑星「コバイア」で使われているコバイア語です。全曲。今回やりそう。

K.A. I
K.A. というのは Köhntarkösz Anteria (コンタルコス・アンテリア) の略で、1970年代に数回演奏されただけの曲を、割と最近新たに録音したもの。ミックスもよく、迫力も展開も静動のバランスもよく、わかりやすい。I〜IIIと3つに分かれた組曲の一番め。やりそう。

Kohntark
これも昔から演奏されている定番曲。30分。いろんな録音があるようだが、Liveというライブアルバムに入ってるのがサイコー。
(ほんとはこのアルバムも二種類あって、頭に「ハマタイ!」とかけ声が入ってるほうがいろんな意味で良しとされているのだが…)
まだ十代の若者が弾く狂ったようなヴァイオリンも入ってます。これも展開展開また展開で大興奮。最後のコーダの合奏っぷりは死にます。これを聴かずして、この世に生を受けた意味がありません。かつて精子が卵子に着床した意義がありません。ラスト1分ちょい手前の「ホーリエーモン」の合唱には、ホリエモンはやっぱりコバイア語でもホリエモンなんだと感銘を新たにします(この項 高林 智氏の発見による)

【作業用】MAGMA - KÖHNTARK part 1 + 2 (Live'75)‐ニコニコ動画(ββ)

Rindë (Eastern Song)
彼らは、ピアノと合唱だけとか、あるいは合唱だけみたいな曲もあって、そういうときは、リーダーのドラムのクリスチャン・ヴァンダー氏も立ち上がって朗々とした詠唱を聴かせてくれます。この曲はメロディや和音構成がクラシック〜東欧っぽくて、またこれがゾクゾクきます。

De Futura
これは割とハードロック気味な、骨太な曲。MAGMAはだいたいの曲をリーダーのChristian Vanderが書いてますが、この曲は昔いた伝説のベーシストYanik Topの曲です。これぐらいハードにブイブイいわせるベースというのもありません。変拍子とテンポ変化のせいで、リズムのあたまがまったくわかりません。たしか「原爆の図」にインスパイアされた曲で、原題は「ヒロシマ」だったはずです。

そんなわけで、月末に会いましょう!